防衛白書で「中国が高圧的ともとれる対応」と

2013年07月10日 09:39

 25年版防衛白書が9日、閣議了承された。小野寺五典防衛大臣は「白書では一層厳しさを増すわが国の安全保障環境や国民の生命・財産と領土・領海・領空を断固守り抜くための防衛省・自衛隊が行っている広範囲な取り組みいついて分かり易く解説するような内容に努めた」とするとともに「ダイジェスト版はスマートフォンで提供できるようにした」ことも語った。

 また、小野寺防衛大臣は安全保障環境の厳しさについて「北朝鮮については従来に比べ、核・ミサイル能力が向上していることから、日本のみならず国際社会にとって、より現実的で差し迫った問題になっていることを新たに記述した」とした。

 中国との関係については「既存の国際法秩序と相容れない独自の主張に基づき、力による現状変更の試みを含む高圧的ともとれる対応が行われており、レーダー照射事案を含めて不測の事態を招きかねない危険な行動というのが行われている、そのような事実に基づいて記述させて頂いた」と述べた。

 また、「高圧的ともとれる対応」の意味について、小野寺防衛大臣は「東シナ海を含めた様々な地域で起きていることを総称した」とした。(編集担当:森高龍二)