ミサワホーム<1722>は、10kW以上の太陽光発電システムを搭載したミサワホームの戸建住宅または賃貸住宅を建築し、かつ固定価格買取制度の全量売電方式を選択するユーザーからプレミアム価格で電力を買い取るサービスを2014年5月22日より提案を開始した。
ミサワホームでは、10kW以上の太陽光発電システムを搭載することで全量売電による家計負担の軽減が可能な商品「Solar Max(ソーラーマックス)」シリーズを昨年8月に発売した。 今回提案する電力の買い取りサービスは、「Solar Max」シリーズなどを建築するユーザーに対して、プレミアム価格で電力を買い取ることで売電メリットを感じてもらい、さらに顧客サービスの向上にもつなげるのが狙い。
10kWの太陽光発電システムを搭載し全量売電する場合、20年間で約 633万円の売電収入が見込め、さらにエネルギー管理のノウハウを持つ株式会社エナリスが一般電気事業者の買取単価に 1kWhあたり1円のプレミアムを付加した33円で買い取る。これにより、対象となるユーザーは20年間で約20万円の追加収入が得られる計算となる。
なお、ミサワホームは昨年、50kW以上の需要家に電力を供給できる「新電力(特定規模電気事業者)」の届出を完了している。今回のスキームで集めた電力をミサワホームがエナリスから優先的に購入し同社のグループ会社へ供給することで、再生可能エネルギーの活用にも取り組む。今回の電力の買い取りは、これまでに 10kW以上の太陽光発電システムを搭載し、すでに固定価格で全量売電しているミサワホームのオーナーも対象となる。
今後は太陽光発電の普及を促進するとともに、2016 年に予定されている電力小売完全自由化を見据えて電力の買い取り及び供給に取り組んでいく方針だ。
このサービスは20年で約20万円の追加収入になるという。一般住宅における太陽光発電の初期導入は数百万円かかる。だから、なかなか普及しない。このサービスでは20年で差し引き約20万円の追加収入となるという。20年といえば生まれた子供が成人する年月だ。これが長いか、普通か、ユーザーがどうとらえるかがキーとなるだろう。(編集担当:慶尾六郎)