ハイアールアジアが斬新な製品開発を加速している。同社は6月2日に戦略発表会「Innovation Trip! 2015 feat. AQUA」を開催、映画「STAR WARS」シリーズに登場するロボット「R2D2」をモチーフにした移動式冷蔵庫を発表した。
16年発売予定の「R2D2型冷蔵庫」(仮称)は、ソファで飲み物を飲みたい時や来客時などに、冷蔵庫が自分で移動して届けてくれるという未来型の冷蔵庫。
この商品は、ウォルト・ディズニー・ジャパンとのライセンス契約に基づき、「STAR WARS」シリーズのキャラクターを採用した商品。等身大の「R2D2」の胴体部分に冷蔵機能を取り入れた。「R2D2」と同じような音声、動き、点滅などを再現するという。
同社は、「家電を利用した新しいビジネスモデルの構築」「既存分野でのイノベーション」「家電の嗜好品化」という3つの事業戦略を掲げている。「R2D2型冷蔵庫」は「家電の嗜好品化」という戦略に沿った製品だ。
「家電を利用した新しいビジネスモデルの構築」という戦略に沿った製品として紹介されたのは、「冷蔵機能付きディスプレイ AQUA「DIGI」(仮称)。今秋発売予定のタイプ1には、32インチのフルHDモニター2枚、Wi-Fi通信、Android OSが搭載されており、家族の伝言板、レシピ、食材管理といった様々な利用法ができる。16年にはタイプ1以外に2タイプを発売する。
「既存分野でのイノベーション」という戦略に沿った製品としては、ミルク自動調合機 AQUA「Auto milk」を16年に発売する。ボタンを押すだけで月齢に合った適量、適温のミルクを自動調合してくれる。
同社は3月に埼玉県熊谷市に新たなR&D(研究開発)拠点を開設し、研究開発を強化している。
「家電」ではなく、価値を伝える「価電」、可能性を伝える「可電」を目指す同社は、いま家電業界に新たな革命を起こそうとしている。(編集担当:久保田雄城)