健康維持やダイエットのために欠かせない「運動」。大切だと分かっていても、なかなか実行できない、という人もいるだろう。一方で、ビジネスパーソンの多くが「今より運動する時間を増やしたい」と考えている、との調査結果もある。運動の重要性を意識し、かつ実行に移している人は、そうでない人と比べて「年収」が高い傾向もあるようだ。
クロス・マーケティングが今年8月、全国のオフィスワーカー1200人(肉体労働者を除く会社員、サービス業の販売員など)を対象にウェブアンケートを実施したところ、全体の57%が「今後、運動量を増やしたいと思っている」と回答した。運動への意識は、全体的にかなり高めだ。今よりも運動量を増やしたい理由としては、身体面では「健康的な体型維持のため」、意識面では「ストレス発散のため」「日常生活に対するモチベーションが上がるから」などの数値が高く、運動イコール「生活意識を改善するための手段」として捉えているビジネスパーソンが多いと考えられる。 「運動は重要だと思うか」と聞いた結果では、「そう思う」「ややそう思う」の合計が全体で9割に達した。興味深いのは「そう思う」の数値で、世帯年収が高いビジネスパーソンほど明確に高い。世帯年収が300万円未満の層では「そう思う」が48%だったのに対し、同1500万円以上では65%で、17ポイントの差がついた。
通勤時や社内で、エスカレーター・エレベーターではなく階段を使うなど「ビジネスシーンでの運動」を意識している人は、全体で23%。こちらも、高年収の人ほど心がける割合が高い。「意識している」「やや意識している」の合計は、世帯年収300万円未満で18%だったのに対し、同1500万円以上では31%と、13ポイントの開きがある。
属性別にみると、ビジネスシーンで運動を意識している割合が平均より高いのは「管理職」(+7ポイント)、「営業職」(+5ポイント)。営業職は外出機会が多いので、仕事の中で運動を取り入れやすいという理由もあるのかもしれない。(編集担当:北条かや)