京都に本拠を置くソフトハウスの株式会社システムディは、アンチエージングサービス‘Weldy Cloud(ウェルディ・クラウド)’の姿勢測定デバイスのひとつとして、住友理工の足圧分布計測器を採用している。
‘Weldy Cloud’は、スポーツジムなどの施設利用者とトレーナーを結び、利用者の活動状況にあわせたトレーニングプログラムなどを作成、提供することを可能にした、顧客管理システムである。
具体的には、タブレットPCによる姿勢撮影とともに、住友理工の足圧分布計測器を使うことで利用者の足圧分布を計測し、身体バランスを可視化、身体の傾きや、身体の歪みなどを具体的に示し、以降の効果的なトレーニングにつなげようというシステムだ。
この‘Weldy Cloud’をいち早く導入してユーザーに高い評価を得ているスポーツ施設が千葉市の「ヴェルディ・スポーツプラザ おゆみの」だ。同施設の統括支配人稲垣優氏によると「従来より、“身体の姿勢・バランス”に着目して『ライフバランス』をコンセプトに掲げており、1年前から‘Weldy Cloud’を導入したところ、目新しさも手伝って「会員に好意的に受け入れられている」という。
稲垣氏は、なかでも、足圧分布計測器が奏功したトレーニング例として、千葉県内の高校チアリーディング部を挙げた。部員全員の足圧バランスを測定。個々の選手に結果を示し、以降のトレーニングに活用したところ、飛躍的な姿勢バランス精度向上が見られたという。
また、システムディの取締役である本庄英三氏によれば、「スポーツクラブの会員数は全国320万人と言われているが、1年間で半数以上退会(月間で4%程度)してしまう。こうした流動的な業界にあって、‘Weldy Cloud’を導入する「ヴェルディ・スポーツプラザ」の月間退会率は、業界の約半分の約2%とのこと。‘Weldy Cloud’のような、新しいシステムを追加することにより“顧客を飽きさせない工夫”が奏功しているようなのだ。
前出の支配人・稲垣氏いわく、「会員の興味、関心を維持する為、‘Weldy Cloud’をより効果的に活用する方法を検討していきたい」とのこと。
‘姿勢、バランス’に着目した新しい取り組みである、‘Weldy Cloud’。足圧分布の活用方法も含め、今後も更なる発展を遂げる可能性をはらんでいると言えそうだ。(編集担当:藤原伊織)