日経平均終値は83.59円高の16819.24円、TOPIX終値は+7.60の1347.81。売買高は17億株、売買代金は1兆8878億円。値上がり銘柄数は1197、値下がり銘柄数は643。プラスは21業種で、その上位は保険、ゴム製品、輸送用機器、その他製品、パルプ・紙、機械など。非鉄金属1業種がプラスマイナスゼロ。マイナスは11業種で、その下位は繊維、水産・農林、食料品、建設、電気・ガス、情報・通信など。上海市場は今週はずっと休場。
6日の日経平均は7月中旬以来の4日続伸。ヨーロッパ市場は全面安。ADP全米雇用リポートは市場予測を下回り製造業は2ヵ月連続のマイナスだったが、ISM非製造業景況感指数は市場予測を大きく上回る57.1。80ヵ月連続、6年半以上、50以上の水準にある。ISM景況感指数は製造業も非製造業も8月の落ち込みからV字回復した。原油先物価格が50ドルの大台寸前まで上昇しエネルギー、金融の両セクターが引っ張り、NYダウは112ドル高。ドイツ銀行の問題はかすむ。5日夕方の東京時間にドル円が3週間ぶりの103円台にタッチした為替レートは、アメリカの12月利上げ観測が強まり長期金利が上昇してさらに円安が進行し、朝方はドル円が103円台半ば、ユーロ円が116円近辺。CME先物清算値は16950円。大阪夜間取引終値は16940円。
日経平均始値は94円高の16913円。高値は10時28分の16971円。安値は2時54分の16888円。終値は79円高の16899円。取引開始直前には為替が少し円高方向に戻るが、日経平均は16900円に乗せて始まり、序盤で16900円台後半に上がって17000円の大台クリアをうかがう勢い。こんな時には「とりあえず達成だけはしてしまおう」というのがマーケット心理だが、16960~16970円付近に「ガラスの天井」があるらしく、何度もはね返される。「レノボにパソコン事業を売却」と報じられた富士通<6702>が急騰。パソコンから「日本製ブランド」が消える日は近いのか? ドル円が円高方向に折り返して103円台前半になると11時前から水準が下がって前引け直前には16900円も割ってしまうが、前引けでは16900円台に戻した。100円近いプラスなので日銀のETF買いの出番はこの日もなし。
後場は前引けよりも10円ほど高く再開し、2時台後半までずっと16920円を軸に小動きする。為替のドル円も103円台半ばで動きが鈍い。しかし終盤になると売り込まれて下落し16900円も割り込む。為替の円高を伴わないので仕掛け売りではなく、3日続伸で500円近くも上昇したゆえの利益確定売りとみられる。土壇場で安値を更新し16900円台で終われるかどうか最後まで微妙だったが結局、あと90銭及ばなかった。日中値幅は83円と小さかった。
日経平均終値は79.86円高の16899.10円、TOPIX終値は+6.12の1353.93。売買高は17億株、売買代金は1兆8673億円。値上がり銘柄数は1116、値下がり銘柄数は714。プラスは28業種で、上位は鉱業、保険、石油・石炭、証券、倉庫、パルプ・紙など。マイナスはサービス、その他製品、非鉄金属、小売、食料品の5業種。上海市場は今週ずっと休場。
7日の日経平均は5営業日ぶりの小幅反落。新規失業保険申請件数は改善し原油先物価格は在庫減と油田地帯への大型ハリケーン接近で6月下旬以来の50ドル台で終えても、NYダウは12ドル安。NASDAQは小幅マイナス、S&P500は小幅プラスで、雇用統計発表前の様子見で横ばい。ツイッターの身売り先からグーグル(アルファベット)が降りた話、ウォルマートの出店計画見直しもマーケットを冷やした。朝方の為替レートは、前日に日足一目均衡表の「雲」を抜けたドル円が104円近辺、ユーロ円が115円台後半で円安が進行。英国ポンドはいきなり大幅急落した後、半値戻し。フランスのオランド大統領が「英国はEU離脱の報いを受ける必要がある」とコメントしたため。CME先物清算値は16945円。大阪夜間取引終値は16930円。