駆けつけ警護、宿営地の共同防護ともに付与へ

2016年11月16日 07:41

 稲田朋美防衛大臣は15日の記者会見で南スーダンPKO活動にあたる派遣施設隊(自衛隊員)に11次要員から安保法制に基づく「駆けつけ警護」とともに「宿営地の共同防護」の任務についても付与すると発表した。

 また「新任務は第11次要員に指揮移転がなされる12月12日からとする旨の防衛大臣命令を今月18日に発出するよう手続きを進めている」と説明した。

 あわせて稲田防衛大臣は「大臣命令により、第11次要員から南スーダンにおける施設隊の活動地域を『ジュバ及びその周辺地域』に限定することした」と述べ「駆け付け警護の実施も、この活動地域内に自ずと限定される」と語った。

 このほか「衛生態勢の充実を図るため、第11次要員では医官を1名増やす」とし「第11次要員は今月20日から順次南スーダンに向けて出国する」とした。

 稲田防衛大臣は「国連から治安情勢の悪化が起きているのはジュバ以外、特に西部及び北部であり、ジュバは比較的安定している旨の説明を受けている」としたうえで「防衛省として、今後とも現地情勢について緊張感を持って注視していく」と語った。(編集担当:森高龍二)