トヨタ、新型カローラ・セダン、広州国際モーターショーで世界初披露

2018年11月18日 08:33

Toyota Corolla_Sedan

中国の広州国際モーターショーで世界初披露した新型カローラ・セダン。ボディサイズは全長×全幅×全高4640×1780×1435mm、ホイールベース2700mmと低く広い

 トヨタが、11月16日に開幕した中国の広州国際モーターショーで、新型カローラ・シリーズのセダンを世界初披露した。

 新型モデルは、2019年春に米国・欧州で販売を開始し、2019年以降に発売する中国など、世界150以上の国・地域で順次発売する計画だ。なお、日本においては、スポーティモデルのカローラをベースに、日本の道路環境に合わせて最適化した専用仕様のセダンおよびワゴンを2019年内に発売する予定だ。

 カローラ・シリーズは、1966年に初代モデルを発売して以降、派生車型も含めて、世界で累計約4600万台以上を販売してきたトヨタのグローバルベストセラーカーだ。信頼性や使い勝手の良さを受け継ぎながら、時代のニーズにあわせた先進装備や機能を導入し、カローラは進化を続けてきた。

 12代目となる今回のモデルは、トヨタが進めるクルマづくりの構造改革である「Toyota New Global Architecture」(TNGA)の取り組みをもとに、2018年夏に発売したハッチバックや、2019年初旬に欧州などで発売するワゴンも含めて、グローバルでプラットフォームを統一し、効率的な開発を進めることにより商品力の大幅な向上を実現した。また、今回から、欧州などで展開するハッチバックやワゴンのシリーズ名を「カローラ」に統一し、カローラ・ブランドのさらなる強化を図る。

 新型は、プラットフォーム刷新したことで、上質な走り、乗り心地、静粛性、安全性能などを大きく向上させている。また、グローバルカーとして、世界5大陸で延べ100万キロの走行試験を実施した。

 エクステリアは、「シューティング・ロバスト」──骨格で魅せる逞しさとアクティブさを併せ持つデザイン──をコンセプトに掲げ、先代より全高を低く、トレッドを広げることで、踏ん張り感のある低重心でスポーティなシルエットを実現した。

 インテリアは、上質なデザインを追求した「センシュアス・ミニマリズム」──シンプルでありながら感性に響くデザイン──をテーマに、薄型インパネによる心地よい開放感のある空間と、集約された機能部品とのコントラスト際立っている。

新型モデルは、国・地域のお客様の特性に応じて、TNGAの2リッター新型エンジンなどで走行性能・環境性能を向上させた。加えて、最新のハイブリッド技術を搭載したモデルを新たに90以上の国・地域に投入し、電動車両をグローバルに普及させる重要な役割を担う。また、先進安全装備においても、国・地域に応じて最新のToyota Safety Senseの設定を拡充し、より安全なクルマの普及を推進する。

さらに、新型モデルにおいては、人とクルマ、クルマと社会がつながり、ひとりひとりのお客様にあった「安全・安心」「快適・便利」なコネクティッド機能・サービスを国・地域ごとに提供するとしている。(編集担当:吉田恒)