ホンダ、米国で11代目となるベストセラー・サルーン「ACCORD」の新型北米仕様を発表

2022年11月13日 08:43

2023 Honda Accord.

ホンダが米国で発表した2023年初頭に発売を予定している新型サルーン「ACCORD」の北米仕様車

 ホンダが北米で2023年年初に米国発売を予定している新型ミッドサイズサルーン「ACCORD(アコード)」を発表した。

 北米で11代目となる新型アコードは、より進化した2モーター式ハイブリッドシステムでスムーズかつ上質な走りを実現するとともに、最新のコネクティビティと安全運転支援技術を搭載した新世代セダンとして開発された。

 エクステリアは、流麗で洗練された全く新しいスタイリングを採用。長くすっきりとしたボディラインに、シャープなグリルとブラックアウト化させたLEDヘッドライトが力強いフロントエンドを表現する。全長に対して後ろ寄りに配置されたキャビンと傾斜したリアピラーにより、のびやかで動きのあるシルエットを得た。従来モデルよりも2.8インチ(約70mm)伸びた全長とシャープなキャラクターラインが躍動感を演出。リアのトレッドも0.4インチ(約10mm)広くしたことで、幅広で安定感のあるスタイリングとなった。

 インテリアは、統一感のあるコーディネートに上質な処理・仕上げを行ない、クラストップレベルの乗員空間を実現し、心地良く開放的なキャビンは、くつろげる空間となった。

 最上位のグレードには、ホンダ車として初採用となる車載向けコネクテッドサービスGoogle built-in(グーグル ビルトイン)を搭載し、車内で使用するさまざまな機能がシームレスに操作可能となる。

 また、ドライバーに焦点を当てた直感的に操作できるインターフェースとコネクティビティは、独自の表示機能を持つ10.2インチのデジタルメーター・パネルを標準装備。ハイブリッド車には、ホンダ史上最大の12.3インチのタッチスクリーンを設けた。そこではナビゲーション、交通情報のアップデート、音声操作によるエアコンの温度設定などが可能。

 パワートレーンは、2リッターエンジンのハイブリッドシステムと1.5リッター直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンをラインアップ。スムーズで上質なドライビングダイナミクスを提供するという。

 駆動用モーターと発電用モーターを搭載した2モーター式ハイブリッドシステムは大幅な改良を受け、新型2リッター直噴エンジンを採用し、よりパワフルな走りを実現した。また、ハイブリッド車には、走りのカスタマイズを可能にするIndividualモードを新たに設定した。1.5リッターターボエンジン車は、無段変速機(CVT)の騒音や振動を低減させるとともに、CVT制御をリファインし、ドライバーの意思に寄り添う爽快な走りを提供する。

 さらに安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」の機能を刷新し、先進の予防安全技術を提供する。

 Honda SENSINGのシステムの性能向上のため、新たに視野角90度のカメラと視野角120度の広角レーダーを採用。検知範囲の広角化により、車両や歩行者だけでなく自動車や二輪車に対しても認識能力を向上させた。また、白線、縁石などの道路境界線や道路標識などの認識能力や、アコードでは初搭載となるトラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)を追加し、衝突防止性能もアップデートさせている。

 北米向け新型アコードは、ハイブリッドを含め、全て米国・オハイオ州メアリズビル工場で生産される。日本での新型アコードについては未発表。(編集担当:吉田恒)