沖縄県の首里城などを訪ねた岸田文雄総理は26日、「国営公園首里城を昨年5月以来、視察させていただいた。首里城復元現場では本日(26日)からスタートすると聞いているが見せる復興の取組み、工事現場の壁面グラフィック、こうした取組みを拝見した。2026年の復元完成に向けて政府として責任を持って取組みを進めていきたい」と話した。
また「2031年の国立公園制度100周年に向けた記念事業として、沖縄3公園を第1弾とする記念貨幣シリーズを来年夏に発行したい」と話した。沖縄には国内最大級の亜熱帯照葉樹林が広がり、ヤンバルクイナが生息する「やんばる国立公園」をはじめ「慶良間諸島国立公園」「西表石垣国立公園」がある。
このほか、岸田総理は「高付加価値なインバウンド拡大に向けて2月に那覇港で世界最大級のクルーズ船に対応した第2クルーズターミナルの供用を開始したところだが、今後も那覇空港のプライベートジェットの専用道線を9月1日に運用開始するなど、利便性向上に向けた整備を進めていきたい。同時に観光客が集中することによって生じる混乱とか、マナー違反による混乱等、オーバーツーリズムへの懸念についても政府として重要課題と受け止め、秋にも対策を取りまとめていきたい考えだ」とした。(編集担当:森高龍二)