SBIHD、第1四半期は純利益75%増 PE投資事業が利益を大幅押し上げ

2026年07月31日 19:13

今回のニュースのポイント

SBIホールディングスが発表した2027年3月期第1四半期決算は、収益が5,710億円と前年同期比28.8%増、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1,481億円と75.0%増となりました。証券や銀行などで構成する金融サービス事業が増収増益となったことに加え、PE(プライベートエクイティ)投資事業の税引前利益が328.0%増の1,199億円と大幅に拡大し、全体の業績を大きく押し上げました。会社は中間配当予想を1株30円へ引き上げました。

本文
 SBIホールディングス株式会社が7月31日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)の連結決算(IFRS会計基準)は、収益が前年同期比28.8%増の5,710億13百万円、税引前利益が同149.9%増の2,258億14百万円となりました。最終利益にあたる親会社の所有者に帰属する四半期利益は同75.0%増の1,480億65百万円に達し、大幅な増収増益となりました。税引前利益は前年同期の約2.5倍へ拡大しています。

 業績を大きく押し上げた主な要因は、PE(プライベートエクイティ)投資事業の税引前利益の大幅な増加です。AI・ビッグデータやフィンテック、ブロックチェーンなどの成長分野を対象とする同事業の税引前利益は、前年同期の280億16百万円から1,199億16百万円(前年同期比328.0%増)へと大幅に増加しました。また、証券関連事業や銀行事業、保険事業などで構成する金融サービス事業も、収益が4,047億73百万円(同5.2%増)、税引前利益が1,159億92百万円(同59.5%増)と大きく伸びました。

 その他のセグメントでは、資産運用事業の税引前利益が27億37百万円(同103.6%増)、バイオやWeb3等を含む次世代事業が36億10百万円(同262.5%増)となりました。一方、暗号資産事業は収益が139億28百万円(同25.9%増)と伸びたものの、税引前損失は前年同期の5億31百万円から14億44百万円へ拡大しました。なお、セグメント数値は一部投資の区分変更に伴い前年同期分が組み替えられています。

 通期の連結業績予想について、同社は市場変動の影響が大きい事業特性から非開示としています。株主還元では、2027年3月期の中間配当予想を1株当たり30円へ上方修正しました。前期中間配当の株式分割後換算額と比べ、実質10円の増配となります。年間配当についても、前期実績である1株当たり95円(分割後換算)以上の水準を目指す方針を掲げています。

 金融サービス事業とPE投資事業を組み合わせた収益構造が利益拡大につながっています。今後はPE投資の収益継続性や暗号資産事業の収益改善ペースが焦点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)