今回のニュースのポイント
厚生労働省が5日公表した2026年6月の毎月勤労統計調査(速報・事業所規模5人以上)によると、1人当たりの平均現金給与総額(名目賃金)は前年同月比3.4%増の53万1677円となりました。一方、物価変動を反映した実質賃金は1.6%増(持家の帰属家賃を除く総合基準)となり、プラスとなりました。春闘賃上げの浸透状況や個人消費への影響を占う指標として注目されます。
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厚生労働省が5日公表した2026年6月の毎月勤労統計調査(速報・事業所規模5人以上)によると、労働者1人当たりの現金給与総額(名目賃金)は前年同月比3.4%増の53万1677円となりました。内訳では、基本給にあたる「所定内給与」が前年同月比3.4%増の27万9189円、残業手当などの「所定外給与」が2.8%増の2万43円となり、これらを合わせた「きまって支給する給与(定期給与)」は3.4%増の29万9232円となりました。さらに、主に夏のボーナスなどが含まれる「特別に支払われた給与」も3.5%増の23万2445円と前年実績を上回りました。こうした名目賃金の伸びを受け、物価動向(持家の帰属家賃を除く総合CPI)を反映した「実質賃金」は前年同月比1.6%増(総合CPI基準では1.7%増)となり、プラスとなりました。
実質賃金が改善した背景には、今年の春闘における賃上げ回答が実際の給与へ反映され、基本給(所定内給与)の底上げが進んでいることが挙げられます。加えて、夏の賞与時期を迎えた特別給与が前年同月を上回ったことも押し上げに寄与しました。名目賃金の伸び率(3.4%増)が消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合で1.9%上昇)の上昇ペースを上回る状態が続いており、勤労者世帯の実質的な購買力や所得環境には改善の動きがみられます。
市場関係者の間では、基本給のベースアップ効果と賞与の双方が伸びている点が注目されています。実質賃金の増加が定着することで、物価高に伴い慎重姿勢が続いていた個人消費や家計の購買意欲が持ち直すかどうかが今後の注目点となっています。また、日本銀行が目指す「賃金と物価の好循環」の裏付けとなるデータとして、金融政策の判断においても重要な材料になるとみられます。
今回の毎月勤労統計では、賃金の伸びと物価上昇のバランスが改めて焦点となりました。今後は賃上げ効果が実質所得の改善につながるかどうかが、個人消費や金融政策を見通す上で重要なポイントとなりそうです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













