神戸製鋼、1Q営業益35%減 鉄鋼事業赤字も通期予想を上方修正

2026年08月05日 16:10

今回のニュースのポイント

神戸製鋼所が5日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)連結決算は、売上高が前年同期比1.6%増の5,783億4,900万円となった一方、営業利益は同34.8%減の204億1,200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同68.4%減の121億9,900万円となりました。主力の鉄鋼アルミ事業が赤字へ転落したことや前年同期にあった特別利益の反動が利益を押し下げました。一方で、同社は通期業績予想の上方修正を発表し、通期の純利益予想を1,000億円へと引き上げました。年間配当予想(80円)は据え置いています。

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 神戸製鋼所が5日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)連結決算は、売上高が前年同期比1.6%増の5,783億4,900万円、営業利益が同34.8%減の204億1,200万円、経常利益が同21.2%減の226億6,300万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は同68.4%減の121億9,900万円となりました。前年同期に計上した投資有価証券売却益などの特別利益がなくなったことによる反動も、四半期純利益の減益要因となりました。

 セグメント別の損益(経常損益ベース)では、「鉄鋼アルミ事業」が23億3,700万円の赤字(前年同期は54億8,800万円の黒字)に転落し、全体業績の重しとなりました。一方で、「素形材事業」が81億500万円(前年同期は7,300万円)、「機械事業」が62億7,600万円(同105億900万円)、「エンジニアリング事業」が60億5,900万円(同11億7,300万円)の利益を確保したほか、「溶接事業」や「建設機械事業」「電力事業」も黒字を維持しました。

 2026年6月末時点の財政状態は、総資産が売掛金の回収などにより前期末比350億円減の2兆8,301億5,300万円となりました。負債合計は社債償還や借入金返済等により同296億円減の1兆5,050億4,400万円となり、自己資本比率は44.4%と前期末から0.4ポイント上昇しました。

 2027年3月期の通期連結業績予想について同社は業績予想を上方修正し、親会社株主に帰属する当期純利益を1,000億円(前期比6.7%増)へ引き上げました。売上高は2兆6,900億円(同10.4%増)、営業利益は1,500億円(同15.5%増)、経常利益は1,200億円(同1.1%増)を見込んでいます。年間配当予想(1株あたり80円、中間40円・期末40円)は従来の公表値を据え置いています。

 今回の決算では、鉄鋼アルミ事業の不振や前年の特別利益の反動が重なり第1四半期は減益となりました。その一方で通期純利益予想は1,000億円へ上方修正されており、今後は主力の鉄鋼分野における採算改善の進展や、修正後の通期目標に向けた業績の進捗状況が注目されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)