今回のニュースのポイント
プライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES)、日本軽金属、冨士発條、パナソニック オペレーショナルエクセレンス(PEX)の4社は5日、車載用電池セル封口板の製造工程で発生するアルミスクラップを、再び同じ部品の材料として再利用する「水平リサイクル(クローズドループ型資源循環)」のスキームを構築・実装したと発表しました。アルミ新地金の使用量を年間約200トン削減できる見込みで、原材料コストの低減や国内での資源調達リスク緩和、環境負荷の軽減につなげます。
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車載用電池大手のプライムプラネットエナジー&ソリューションズ(PPES)、アルミ総合メーカーの日本軽金属、精密ばね・プレス部品を手掛ける冨士発條、パナソニックグループの調達・物流機能を担うパナソニック オペレーショナルエクセレンス(PEX)の4社は5日、車載電池セル用封口板の製造工程で生じるアルミスクラップを、再び同じ電池部品の材料へと戻す「水平リサイクル」のスキームを構築し、実装を開始したと発表しました。
アルミニウムは微細な異物や異材質が混入すると品質維持が難しくなる特性があり、高い安全・品質水準が求められる車載電池用途では、従来は別用途へ再資源化するカスケードリサイクルにとどまっていました。今回の取り組みでは、材料供給から部品加工、電池製造に至るサプライチェーンの主要4社がそれぞれの役割を高度に連携させることで、スクラップの発生から回収、再溶解、成分調整に至る全工程で厳格な品質管理体制を確立し、同一部品への「クローズドループ型」循環を実現させました。
具体的には、PPESが構想立案と全体のスキーム設計を主導し、冨士発條が製造現場でのスクラップ分別・管理を徹底して安定供給を担います。また、回収・物流と支給単価方式による価格・数量管理をPEXが受け持ち、日本軽金属が回収スクラップの再溶解と成分調整を行って電池品質を保ったアルミ材へ再資源化します。この4社の協働により、新規のアルミ新地金使用量を年間約200トン削減できる見込みです。
世界的な電気自動車(EV)市場の拡大に伴い、電池材料の安定確保や資源調達リスクへの対応が自動車・電池メーカーにとって喫緊の課題となっています。今回のスキームは、新地金購入量の抑制による原材料コスト削減や精錬に伴うCO₂排出削減だけでなく、国内で資源を循環させる持続可能なサプライチェーンモデルとしても意義を持ちます。4社は今後、得られた知見を活用して水平リサイクルの対象材料や適用範囲の拡大を検討し、製造業における資源循環と材料調達の安定化を強力に推進していく構えです。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













