今回のニュースのポイント
経済産業省が8月31日に発表した2026年7月の鉱工業生産指数速報(2020年=100、季節調整済)は104.7となり、前月比0.1%上昇しました。上昇は4カ月連続となります。前年同月比では4.1%の上昇でした。半導体製造装置などの生産用機械工業が全体を牽引したものの、前月比の上昇幅は小幅にとどまり、業種ごとの明暗も分かれています。経済産業省は基調判断について「生産は一進一退で推移している」と据え置きました。
本文
経済産業省が8月31日にまとめた2026年7月の鉱工業指数速報(2020年=100、季節調整済)は、生産指数が前月比0.1%増の104.7となり、4カ月連続で前月を上回りました。前年同月比では4.1%増となり、2カ月連続のプラスとなっています。
主要4指数の動きを見ると、出荷指数は前月比2.2%増の103.5(2カ月ぶり上昇)、生産者製品在庫指数は同0.5%増の98.1(2カ月連続上昇)、生産者製品在庫率指数は同1.7%減の104.7(3カ月ぶり低下)となりました。前年同月比では出荷が4.8%増、在庫が2.0%減、在庫率は1.9%減となっています。
7月の生産を業種別に見ると、全体を押し上げたのが生産用機械工業です。半導体製造装置やフラットパネル・ディスプレイ製造装置、食料品加工機械などの増加により、前月比5.1%増(前年同月比16.4%増)と力強く伸びました。このほか、合成ゴムやポリプロピレンなどが伸びた無機・有機化学工業が前月比6.0%増、MOS型IC(メモリ)や電子回路基板などが伸びた電子部品・デバイス工業が同2.6%増となりました。
一方で、低下した業種も目立ちます。航空機用発動機部品などが減った輸送機械工業(自動車工業を除く)が前月比4.7%減となったほか、金属製品工業が同3.2%減、プラスチック製品工業が同1.1%減となりました。
出荷面では、鋼船などが伸びた輸送機械工業(自動車工業を除く)が前月比40.4%増となったほか、石油・石炭製品工業が同11.0%増、生産用機械工業が同5.8%増となりました。出荷指数全体では前月比2.2%上昇しました。
あわせて公表された製造工業生産予測調査によると、8月は前月比6.4%増、9月は同4.2%減を見込んでいます。8月は生産用機械や電気・情報通信機械、輸送機械などの増産が押し上げ要因となる見通しです。
7月の生産指数は4カ月連続で上昇したものの、前月比+0.1%と足踏みに近い小幅な動きにとどまっており、業種間でのバラつきも残ります。経済産業省は全体の基調判断について「生産は一進一退で推移している」との見方を維持しており、先行きについては8月以降の計画がどこまで実現するかが焦点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













