今回のニュースのポイント
KDDIとKDDI総合研究所は9月2日、Samsung Researchの協力のもと、次世代移動通信規格「6G」の候補周波数帯である7GHz帯(帯域幅100MHz)を用いた屋外実証実験において、下り(ダウンリンク)通信速度3.6Gbpsを達成したと発表しました。1000個以上のアンテナ素子を用いる「Extreme Massive MIMO」と高密度な信号変調方式「1024QAM」を組み合わせたもので、従来の256QAM(3.0Gbps)と比較して速度が20%向上しました。同条件の屋外伝送において世界最高水準の実証結果となります。
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KDDIおよびKDDI総合研究所は2026年9月2日、韓国・ソウルのSamsung Electronics R&Dキャンパスにおいて8月18日から20日にかけて実施した、6G技術に向けた屋外伝送実証実験の成果を公表しました。
今回の実証では、6Gの周波数帯として国際的に検討が進む「7GHz帯(帯域幅100MHz)」を使用しました。実証には1000個以上のアンテナ素子を搭載した基地局技術「Extreme Massive MIMO」と、1信号当たりの情報量を増やす高次元の変調方式「1024QAM」を採用。基地局から端末への下り通信において、3.6Gbpsの通信速度を記録しました。KDDI等によると、100MHz帯域幅かつ7GHz帯による屋外伝送の通信速度として世界最高水準(2026年9月2日時点、Samsung ResearchおよびKDDI総合研究所調べ)となります。
通信性能の比較として、同一の8レイヤー環境下において従来の256QAM(1信号あたり8ビット)を適用した場合は3.0Gbpsであったのに対し、1024QAM(同10ビット)の適用により通信速度が20%向上しました。
7GHz帯は現在の5Gで利用されるSub6と比較して周波数が高く、伝搬損失が大きいため電波が届きにくいという課題があります。今回の実証では、1000個以上のアンテナ素子を細かく制御して特定方向へ電波を集中させるビームフォーミング技術を活用することで信号品質を確保しました。その結果、測定エリア内において安定した通信が見込まれる受信電力水準を満たした地点の割合は、同じ場所に設置したSub6基地局との比較で95%に達したと説明しています。
今回の実証の背景には、AIをはじめとする新たなサービスの普及によって、6G時代に通信トラフィックがさらに増加するとの想定があります。大量データを伝送するための帯域確保に向け、2027年に開催される国際電気通信連合(ITU)の世界無線通信会議(WRC-27)では、6G向けの周波数帯域として7~8GHz帯の利用が議論される予定です。
KDDIは大容量・低遅延のネットワークとAI計算基盤を融合させる「デジタルベルト構想」を掲げており、KDDIは今回の成果について、同構想の中核となる大容量通信の実現に貢献するものと位置付けています。KDDIとKDDI総合研究所は今後も、さらなる高速・大容量通信を実現する無線技術の研究開発に取り組む方針です。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













