都市部を行き交う人々。インテージは、約20万人を対象とする「IPファン-kit」を刷新し、140IPについて「認知」「好意」「購買」の3つの軸からファン動向を分析する。企業の商品開発やコラボレーション、プロモーションなどの判断への活用を想定している。(画像はイメージ)
今回のニュースのポイント
アニメやマンガ、ゲームにおけるIP(知的財産)の評価軸をめぐり、ファンの数や知名度以外の視点にも関心が集まっています。市場調査大手のインテージは9月14日、IPのファン動向を分析するサービス「IPファン-kit」を全面刷新したと発表しました。全国の15~59歳男女約20万人を対象とした調査に基づき、分析対象を従来の70IPから140IPへと倍増。単純な知名度や好感度だけでなく、「認知」「好意」「購買」の3指標からIPの力を捉える分析体系を整えました。
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市場調査大手のインテージは2026年9月14日、アニメ、マンガ、ゲーム、キャラクター等のIP(知的財産)に関するファン動向分析サービス「IPファン-kit」を全面刷新したと発表しました。
今回の刷新における大きな変更点は、IPの評価指標に「購買」を明示的に組み込んだ点です。従来注目されがちだった知名度(認知)や「好き」と回答したファンの割合(好意)に加え、実際の購買や支出につながっているかを捉える「購買」の要素を導入。「認知」「好意」「購買」の3つの軸から独自の「IPパワー」を算出できるようにしました。作品の知名度だけでなく、支持の深さや実際の購買・支出まで組み合わせて捉えることで、企業の商品開発やコラボレーション、プロモーションなどにおける判断を支援する狙いがあります。
調査規模と対象IPの範囲も大幅に拡充されました。調査は、全国の15~59歳男女(中学生を除く)約20万人を対象に年2回実施される大規模なインターネット意識調査に基づきます。1回の調査で聴取するIPは、従来の70IPから140IPへ倍増しました。
対象140IPの内訳を見ると、既存人気IP(25IP)、新興人気IP(20IP)、映画・テレビ・キャラクター・玩具(15IP)、ゲームシリーズ(20IP)に加え、「映像化したてのIP」が30IP、「映像化前・生まれたてのIP」が30IP含まれています。大ヒット済みの作品だけでなく、メディア露出が本格化する前後のIPが全体の4割強(計60IP)を占める設計となっており、企業がヒット後の知名度を確認するだけでなく、初期段階からファンの傾向や購買特性を把握するニーズに対応しています。
IPビジネスにおいては、動画配信やゲーム、グッズ販売、イベント、企業コラボなど収益の接点が多角化しています。今回の発表において、特定の作品名や個別IPのランキング、具体的な「IPパワー」の数値などは公表されていません。また、本サービスは将来のヒットや売上高を保証・予測するものではなく、インテージの商品設計を通じて新たな分析アプローチが提示された段階と言えます。
「広く知られている作品」「熱狂的なファンを持つ作品」「実際の購買に結びつきやすい作品」といった多様な特性をデータでいかに捉え、マーケティングへ還元していくか。知名度や好意度にとどまらない多角的な分析視点が、今後のIP活用においてどのような役割を果たすかが注目されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













