今回のニュースのポイント
日産自動車は9月16日、欧州市場に「キックス e-POWER」を初投入し、英国サンダーランド工場で生産すると発表しました。新型モデルの生産に向けて1億7000万ポンドを投じます。サンダーランド工場は1986年の操業開始から40周年を迎えた同社の欧州主要生産拠点で、累計生産台数は1200万台に達しています。今回の投資により、既存の「キャシュカイ」「ジューク」「日産リーフ」に続く電動車ラインアップを拡充し、生産拠点の雇用を維持する方針です。
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日産自動車株式会社は2026年9月16日、欧州市場向けとして初投入するコンパクトクロスオーバー「キックス e-POWER」の生産拠点として英国サンダーランド工場を選定し、同モデルの生産設備等に向けて1億7000万ポンドを投資すると発表しました。今回の決定により、サンダーランド工場で生産される車両は、既存の「キャシュカイ」「ジューク」「日産リーフ」に「キックス」が加わる形となり、同拠点の電動化ラインアップおよび生産基盤が強化されます。
同発表において日産は「生産拠点の雇用を維持する」と説明していますが、今回の1億7000万ポンドの追加投資によって直接的に維持される雇用の具体的な人数や、欧州向け「キックス e-POWER」の年間生産計画台数および具体的な生産開始時期については公表していません。
生産舞台となる英国サンダーランド工場(英国日産自動車製造会社)は、1986年に初代「日産ブルーバード」の生産を開始して以来、今年で操業40周年を迎えます。40年間の累計生産台数は1200万台に達しており、日産によるとこれは平均して1分45秒に1台を生産してきた計算になります。これまでの同工場への累計投資額は50億ポンドに上り、世界100以上の市場に向けた車両を生産してきました。日産の説明によれば、同拠点は英国最大の単一拠点の自動車工場へと成長しており、現在は約6000人を直接雇用するほか、サプライチェーン全体でさらに約3万人の雇用を支えているとしています。
欧州に初投入される2代目「キックス」は、現在日本、メキシコ、ブラジルで生産されており、これまで世界70以上の市場で累計180万台以上を販売した実績を持ちます。欧州向けモデルには、2025年に導入された第3世代「e-POWER」が搭載されます。e-POWERは高出力モーターのみでタイヤを駆動し、ガソリンエンジンは発電および充電専用として使用する日産独自のハイブリッドシステムであり、外部充電を必要とする電気自動車(BEV)とは異なるパワートレインです。サンダーランド工場では、英国、欧州、トルコの顧客向けに新型「キックス e-POWER」を生産する計画です。
日産の公表データによると、e-POWER搭載車は2016年の発売以来、グローバルで累計190万台以上を販売しています。サンダーランド工場ではすでに「キャシュカイ e-POWER」の生産実績があり、英国国内では同モデルを累計20万台生産してきました。今回投入するキックスにおいても、同工場で蓄積されたハイブリッド生産のノウハウが活用されます。
あわせて日産は、将来の生産計画として、来年に全面刷新を予定する第3世代「ジューク」をサンダーランド工場で生産する計画も再確認しました。同モデルは「ジューク」として初めて100%電気自動車(EV)となる予定です。さらに、欧州向け新型Aセグメント小型EV「PIXO」を来週公開する予定も明らかにしています。同社はハイブリッド車であるe-POWER搭載車と100%電気自動車を並行して展開することにより、欧州におけるパワートレインの選択肢を拡大する方針です。
日産のサンダーランド工場は、40年間にわたる生産実績と累計50億ポンドの投資背景を持ち、英国の自動車製造・輸出の中心的役割を担ってきました。今回は新たに1億7000万ポンドを投じて「キックス e-POWER」の生産を加え、日産は生産拠点の雇用を維持するとしています。今後は、今回公表されなかった欧州向けキックスの具体的生産開始時期や生産規模の提示が注視されます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













