今回のニュースのポイント
日立製作所の子会社である日立エナジーは9月16日、米国ミシシッピ州ガルマンに5億2800万ドルを投じて新たな変圧器製造工場を建設し、700人以上の雇用を創出すると発表しました。同社の1拠点に対する投資額としては過去最大で、2026年後半に着工し2029年の生産開始を目指します。新工場の規模は既存のクリスタルスプリングス工場の約2倍となり、現在の変圧器生産能力を2倍以上に拡大する計画です。データセンター増設や先進製造業の拡大、電力網の近代化・拡張に伴う米国内の急速な電力需要増加に対応します。
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株式会社日立製作所の子会社である日立エナジーは2026年9月16日、米国での変圧器生産能力を増強するため、ミシシッピ州ガルマンに5億2800万ドルを投じて新工場を建設し、700人以上の雇用を創出する計画を発表しました。データセンターの増設をはじめ、先進製造業の拡大、産業の電化、既存電力網の継続的な近代化・拡張などを背景に米国内で電力需要が急増しており、送配電網を支える基幹設備である変圧器の供給能力を引き上げます。
今回のガルマン新工場への投資は、日立エナジーの1拠点に対する投資額として過去最大となります。同プロジェクトは、同社が米国で進めている総額約15億ドル規模の米国製造能力拡大プログラムの中核に位置付けられています。
新工場は、既存のクリスタルスプリングス工場から約10キロメートル(約6.5マイル)離れた場所に建設されます。新工場の規模は既存工場の約2倍となり、完成すれば同社における現在の変圧器生産能力は2倍以上に拡大する見通しです。2026年後半に建設を開始し、変圧器の生産開始は2029年を予定しています。なお、ガルマン新工場の完成後、変圧器の生産機能は既存のクリスタルスプリングス工場から新工場へと移管されます。既存のクリスタルスプリングス工場の建屋は生産移管後も倉庫や研修施設、その他の業務用途として引き続き活用される予定です。
日立エナジーが推進する約15億ドルの米国製造能力拡大プログラムでは、全米の各拠点において設備投資が継続されています。2026年6月にはバージニア州サウスボストンにおいて、4億5700万ドルを投じた大型電力用変圧器工場の拡張工事に着工(新規雇用825人計画)しました。また2025年8月にはテネシー州アラモで1億600万ドルを投じる変圧器部品工場の能力拡大(100人以上雇用計画)を発表したほか、2025年4月にはペンシルベニア州ウエストモアランド郡の電力網向け高電圧機器施設で7000万ドルの拡張計画を発表しています。これら一連のプロジェクトを合わせ、全米で1600人以上の雇用創出が見込まれています。
さらに日立グループ全体では、德永俊昭社長兼CEOが、2020年以降に累計140億ドル以上を米国へ投資してきたことを明らかにしました。日立は、今回を含む日立エナジーの米国製造事業拡大について、日米両政府が進める戦略的投資イニシアチブを支援する同社の取り組みに貢献するものと位置付けています。
データセンターなど電力多消費型産業の拡大に伴い、設備投資の対象は施設内のIT機器だけでなく、それらを動かす電力を支えるインフラ設備にも広がっています。日立エナジーは、こうした需要増や電力網の近代化・拡張を背景に、変圧器などの米国内製造能力を増強します。ミシシッピ州の新工場は2029年の操業開始に向けた段階であり、今後は工事の進捗や米国内の電力網強化プロジェクトに向けた実際の供給体制構築が確認点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













