INNIO、データセンター向け450MW電源を受注 北米で需要地側発電、2028年までに納入

2026年09月18日 10:33

大型データエンターイメージ

INNIOは北米の大型データセンタープロジェクト向けに450MWの電力インフラを受注。Jenbacher「J624」コンテナ型ガスエンジンを主電源向けに供給し、2028年までの納入を予定している。(画像はイメージ)

今回のニュースのポイント

INNIO N.V.は現地時間9月17日、米国のエネルギー企業から、北米における大型データセンタープロジェクト向けとして450メガワット(MW)の電力インフラを受注したと発表しました。供給するJenbacher「J624」コンテナ型ガスエンジンは、大型データセンタープロジェクトの主電源(prime power)向けに利用される計画です。本件は450MWの確定受注(firm order)であり、2026年第3四半期に受注計上されました。エンジンの納入は2028年までを予定しています。

本文
 分散型エネルギーソリューションを手がけ、ドイツ・ミュンヘンに本社を置くINNIO N.V.は現地時間9月17日、米国のエネルギー企業より、北米で計画されている大型データセンタープロジェクト向けに450メガワット(MW)規模の電力インフラを受注したと公表しました。今回受注した450MWの案件は、同社が2026年第3四半期に計上した確定受注(firm order)となります。業界内における一般的な守秘慣行に基づき発注元の米国エネルギー企業の名称は現時点で開示されていませんが、INNIOによれば同顧客から受けた注文としてはこの規模の案件は初めてとなります。

 受注した電力インフラには、INNIOが手がけるJenbacherブランドの「J624」コンテナ型ガスエンジンが採用されます。エンジンの納入は2028年までを予定しています。供給される設備は、大型データセンタープロジェクトの主電源(prime power)向けソリューションを展開するために利用されます。また、電力供給の形態についてINNIOは、需要地側(behind-the-meter)の電力ソリューションとして供給されると説明しています。

 設備に採用されるJenbacher「J624」コンテナ型ガスエンジンについてINNIOは、迅速な導入を可能にするコンテナ化や高い出力密度、負荷追従性能などを製品の特徴として挙げています。本案件では、このコンテナ型エンジンが大型データセンタープロジェクトの主電源(prime power)向けソリューションを支えます。

 INNIOは今回の発表に際し、人工知能(AI)や高性能コンピューティング(HPC)の普及に伴って電力需要が急拡大しており、主要なデータセンター市場において電力系統の制約が重要な課題になっているとの市場認識を示しています。こうした状況を受け、北米のデータセンター開発事業者の間では、電力系統の制約から独立して導入できるオンサイト型や需要地側(behind-the-meter)の電源ソリューションが求められていると同社は分析しています。

 INNIOは、AIやHPCの普及に伴う電力需要の拡大と、主要データセンター市場での電力系統の制約を課題として挙げています。今回の案件では、450MWの電力インフラとしてJ624コンテナ型ガスエンジンを供給し、大型データセンタープロジェクトの主電源を支える計画です。2028年までの納入に向け、プロジェクトの詳細や展開が今後どのように進むかが確認点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)