新世代Honda HVフィット、グレイスに次ぐ第三の車型「シャトル」登場

2015年05月17日 11:17

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新色「ミッドナイトブルービーム・メタリック」のボディカラーのホンダ・シャトルHVの最上級モデル-Z(FF車)、価格は238.0万円

 ホンダからコンパクトなステーションワゴンである新型「シャトル」が発表となった、シャトルは、「フィット」のプラットフォームを基に開発された5ナンバーサイズのコンパクトワゴンである。

 開発に当たって標榜したコンセプトは「Life Create Wagon」で、ホンダによれば新型は「ひとクラス上の質感をめざし、ゆとりのあるインテリアに、広々としたフラットな荷室ときめ細やかな配慮の行き届いた収納スペースを装備しながらも、上質な走りを備えた新しいコンパクトワゴン」だという。ちなみに“シャトル”という名称は、ホンダが3代目シビックのステーションワゴンに最初に与えたモデル名だ。

 同社のフィットをベースにしたワゴンであるなら「フィット・シャトル」の後継モデルといえる。が、先代は内外装デザインの多くの部分がベース車と共通だったのに対し、今回の新型シャトルは、フロントマスクやインパネなど、各所に専用のデザインが採用されて、ベース車フィットとの大幅な差別化が図られている。こうした意味で、フィット、グレイス、シャトルは兄弟車でありながら、使う人のライフスタイルによって大きく差別化した内外装を纏ったといえる。

 ただし、パワーユニットはハイブリッド(HV)とガソリンエンジンの2種類。このあたりはベース車と同一だ。

 HVは1.5リッター直4ガソリンエンジンとモーターを内蔵した7段デュアルクラッチ式2ペダルを組み合わせ、システム合計で137psの最高出力を発生。燃費はJC08モードで34.0km/リッター(HV・FF車)を実現した。

 一方、ガソリン車には最高出力132ps、最大トルク15.8kgmを発生する1.5リッター直4直噴エンジンにCVTを組み合わせて搭載。FF車の燃費はJC08モード計測で21.8km/リッターとなっている。

 ボディ寸法は全長×全幅×全高4400×1695×1545(4WD1570)mm、ホイールベースは2530mm。エクステリアを決定づけるワンモーションのフォルムやボディサイドの深いキャラクターラインなどがベースのフィットを彷彿させるものの、グリルとヘッドランプを一体化したフロントマスクなどがシャトルの特徴となっている。

 また、フロントマスクについてはHVにブルーメッキグリルに加え、新たに開発したインラインタイプのLEDヘッドランプを装備する。このヘッドランプはLEDの光を一度リフレクターで反射してから照射するシステムで、レンズ全体を面で光らせ独特の表情を与えた。一方、ガソリン車についてはメッシュタイプのフロントグリルとリフレクター式のハロゲンランプを採用している。

 外装色には上級グレードの「ハイブリッドX」「ハイブリッドZ」だけに設定した写真の新色「ミッドナイトブルービーム・メタリック」「ミスティックガーネット・パール」を含む全8色を設定した。

 ハッチバック車の「フィット」、セダンの「グレイス」、そしてステーションワゴンの「シャトル」と揃った3代目ホンダ・シビックを思わせるラインアップ。あと残すモデルは、あの「CR-X」の再現であるコンパクト2座スポーツだが、それはS660が担うということか?(編集担当:吉田恒)