アウディ、PHEVの新型「Audi A3 Sportback e-tron」を11月12日から発売

2015年10月27日 08:07

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電気モーター単独のEVモードで、52.8km(国土交通省審査値)のEV走行が可能な「Audi A3 Sportback e-tron」。ハイブリッドモード走行でも、JC08モード燃費23.3km/リッターという高い燃費性能を獲得した。価格は564.0万円

 アウディ・ジャパンは2015年内に日本発売するとしていた、「新型 Audi A3 Sportback e-tron」を東京モーターショー終了後の11月12日から予定よりも前倒しして発売するとした。

 Audi A3 Sportback e-tronは、同社初のプラグインハイブリッド車(PHEV)で、ガソリン直噴ターボの1.4リッター4気筒 TFSIエンジンに加えて、駆動用の電気モーターと、外部から充電が可能な高電圧リチウムイオンバッテリーを搭載。電気モーター単独のEVモードで、52.8km(国土交通省審査値)のEV走行が可能だ。

 また、TFSIエンジンと電気モーターを併用したハイブリッドモードでも、JC08モード燃費23.3km/リッターという高い燃費性能を獲得した。同時に高い運動性能も自慢で、0-100km/h加速を7.6秒で達成する俊敏なパフォーマンスをも実現した。

 搭載するパワーユニットのスペックを紹介すると、1.4リッター直列4気筒ターボエンジンは、最高出力150ps(110kW)/5000-6000rpm、最大トルク25.5kg.m(250Nm)/1500-3500rpm。駆動モーターの最高出力109ps(80kW)、最大トルク33.7kg.m(330Nm)となっている。TFSIエンジンと電気モーターが同時に働く状態では、204ps(150kW)/35.7kg.m(350Nm)のシステムパワー&トルクがフルに発揮され、通常のガソリンエンジン車以上のダイナミックな走りを堪能できるという。組み合わせるトランスミッションは、PHEVのために最適化した6速Sトロニックだ。

 Audi A3 Sportback e-tronは、ドライバーが任意に走行モードを選択できる。ドライブモードは、一般的なハイブリッド走行の「Hybrid Auto」、充電量を維持しながら走行する「Hybrid Hold」、積極的にバッテリー充電を行なう「Hybrid Charge」、電気モーターだけで走る「EV」モードの4種から選択できるというもの。SトロニックのDとSのシフトモードでも、システムの制御プログラムが変わり、ハイブリッドモードでSのシフトモードの場合、ドライバーがアクセルオフにするとエネルギー回生が働いて一定の減速Gがかかる。が、Dのシフトモードの場合、ドライバーがアクセルオフにするとドライブシャフトからはエンジンも電気モーターも切り離された状態になり、クルマは慣性で走る「滑走」モードとなって走行距離を延ばす。

 外部からリチウムイオンバッテリーの充電を行うための充電ポートは、フロントのシングルフレームグリル内に設置。充電に要する時間は、家庭用200V電源からの場合、最大約3時間だ。EVモードで走行したときのエネルギーコストは、電力会社との契約にもよるが、一般的な契約でも通常のガソリン車の2分の1程度と試算されている。

 Audi A3 Sportback e-tronは、ゼロエミッションのEVとしても、航続距離の長い効率的なハイブリッド車としても、さらにTFSIエンジンと電気モーターの組み合わせによる卓越したパワーを備えたスポーティハッチバック車としても、高いクオリティを持ったクルマになっている。価格は564.0万円。(編集担当:吉田恒)