沖縄と政治レベル、事務レベル両方で協議 防相

2016年03月09日 08:25

 中谷元防衛大臣は8日の記者会見で普天間基地の移設に関しての裁判所和解案に基づく沖縄県との話し合いは、政治レベルと事務レベルの両方で行っていく考えを示すととともに、自らも沖縄県を訪ね「所要の準備等を致し、しっかりと沖縄の皆さんにも考え方をお話するとともに、沖縄県側の御意見、知事、市長はじめ基地所在の市長・村長さんからも御意見を伺いたいと思っている」と語った。

 中谷防衛大臣は「和解の内容は全て誠実に実行していく考えであり、和解条項の内容を実現する上で必要な手続を進め、沖縄県との間で行う協議についても、政府としては近日中に、沖縄県側と今後の進め方について協議をし、速やかに実施に移したいと考えている」とした。

 また「和解で示されたように円満解決に向けて協議を行うということで合意をしたものであり、国も県もお互いに誠実に協力して、共に努力をしていかなければならないと考えている」と語った。

 中谷防衛大臣は「和解の内容について、国と沖縄県に認識が異なることがないようにしていきたい」とも語り、ボーリング調査などについてもボーリング調査も止めるのかどうなのかの認識でも齟齬がないようにしていく考えもうかがわせた。(編集担当:森高龍二)