外務省は中国公船4隻が21日午前10時ころ尖閣周辺の日本領海に侵入したのを確認したと同日発表した。
金杉憲治アジア大洋州局長が領海侵入確認直後に郭燕(かく・えん)在京中国大使館公使に「中国公船による尖閣諸島領海への侵入は我が国主権の侵害で、断固認められない」と強く抗議。
金杉局長は「我が国からの累次の抗議にもかかわらず、中国側が現場の緊張を更に高める一方的な行動を継続していることは全く受け入れられない。我が国領海から直ちに退去するとともに接続水域から立ち去るよう強く抗議する」と伝えた。
中国公船による領海侵入は今月だけでも5日(3隻)、7日(11隻)、8日(4隻)、9日(10隻)、17日(4隻)と繰り返されており、その都度、抗議が繰り返されている。中国側は17日の領海侵入について、国会海洋局ウエブサイトで「(海警船隊が)17日、中国の釣魚島領海内をパトロールした」と自国領海内であることを発信していた。(編集担当:森高龍二)