自衛隊掌握しているのか疑問と稲田防衛相に懸念

2017年02月14日 13:49

民進党の野田佳彦幹事長は13日の記者会見で「稲田朋美防衛大臣が自衛隊をきちんと掌握しているのかに大きな疑問がある」と懸念を示した。

 野田幹事長は記者団から稲田防衛大臣について大臣としての資質を問われ(1)南スーダンでのPKO参加中の自衛隊日報を廃棄する事態を招いた(2)廃棄とされた日報が後に発見されたが、発見されてから大臣に報告されるまで1カ月もかかった(3)憲法、PKO参加5原則に抵触という問題を回避するために『戦闘』ではなかったような国会答弁に終始した、などをあげた。

 そのうえで、野田幹事長は「現場の隊員は治安情勢が悪化し、砲撃が行われている中で『戦闘』と意識していることは間違いない」と語り「隊員が置かれている状況に対して、どう思い、どう対応するかが国会で問われているのに、そのことに真正面から答えないというのは、現場の隊員のことを本気で考えているのか」とPKO活動をより積極的に進めるとする安倍晋三総理の意向を優先し、憲法やPKO参加5原則の議論を回避する姿勢をとった稲田防衛大臣を問題視した。(編集担当:森高龍二)