アウディがベストエンジン賞を獲得した5気筒ターボ「2.5 TFSIエンジン」、その最高出力は294kW(400hp)、最大トルクは480Nm。Audi TT RS Coupe /Roadster、Audi RS 3 Sedan/Sportbackに搭載される
アウディの2.5 TFSIエンジンが、2018年6月6日に開催された「インターナショナル エンジン オブ ザ イヤー」の2~2.5リッターエンジンカテゴリーにおいて、9年連続となる、ベストエンジン賞に選出された。この2.5リッターエンジンが発する294kW(400hp)の最高出力は、5気筒エンジンとして世界でもっとも高出力だ。
この5気筒エンジンは現在、Audi TT RS Coupe /Roadsterに加え、Audi RS 3 Sedan/Sportbackにも搭載されている。
0-100km/h加速タイムは、いずれも俊足で、Audi TT RS Coupeが3.7秒、Audi TT RS Roadsterは3.9秒であり、Audi RS 3 Sedan/Sportbackも4.1秒を達成している。最高速は4モデルとも電子制御リミッターにより250km/hに制限されるが、それを280km/hに高めるためのオプションも用意されている。
選出理由にまず挙げられたのは、最大トルク480Nmをわずか1700rpmで発生する印象的なトルク特性だ。同時に5気筒ターボエンジンならでは、とされる排気音も高く評価され、1-2-4-5-3という特徴的な隣接のある点火順序は、このエンジンに独特のリズム感をもたらす。
Audi Sport GmbHの技術開発責任者オリバー・ホフマン氏は、「5気筒エンジンは40年以上にわたって、アウディのブランドアイコンであり続けてきました。2年前、私たちは伝統の2.5 TFSIを完全に設計し直し、アルミニウム・クランクケースを与えました」と説明する。
インターナショナル エンジン オブ ザ イヤーは1999年から開催されており、各国から選ばれた65名の自動車ジャーナリストが、いくつかのカテゴリーに分けてベストエンジンを選出する。今回の2.5 TFSIの受賞は、アウディにとって合計14回目となる栄誉である。(編集担当:吉田恒)