立憲民主党の枝野幸男代表は２６日の衆院予算委員会で、東京高検の黒川弘務検事長の定年延長に絡む「次期検事総長」ポストへの安倍晋三総理の思惑をけん制した。
枝野代表は「黒川検事長の任期を無理して延長させ、検事総長に充てようとしているのは、総理自ら『桜を見る会』問題に対する捜査を防ごうとするものだと疑われている」と指摘。
そのうで「こうしたことを言われるだけでも検察の中立性を失わせるという意味でこの人事は不当。法曹三者（裁判官・検察官・弁護士）のなかで検察官を選ぶ方の多くは社会正義の実現。なかでも総理を逮捕できるかもしれない、権力の不正があった場合にメスを入れられるのは検察しかないという誇りが優秀な人たちが検察官を目指す大きな理由だと思う」とアピール。
にもかかわらず「総理自ら『桜を見る会』問題に対する捜査を防ごうとするものだとの疑義を持たれるような人事を強行し、官邸に忖度し、人事までゆがめられているという印象になると、優秀な人が検察官にならなくなる」と強い危惧を示し、そのような人事をしないよう釘を刺した。（編集担当：森高龍二）
