TOYOTA bZ Compact SUVは、コンパクトかつ軽量なエントリーBEV SUVとして幅広いユーザー層を想定 フロントエンドは既発のクラウンやプリウスにも通じるデザイン処理だ
TOYOTAはバッテリー式電気自動車（BEV）のコンセプトカー「TOYOTA bZ Compact SUV Concept」を米国で初披露した。
TOYOTA bZ Compact SUV Conceptは、BEV専用ブランドであるTOYOTA bZシリーズなかで、日常生活で扱いやすい小型サイズのSUVとして開発を進めているモデルだ。2022年ロサンゼルス・オートショーにコンセプトカーとして出展された。
TOYOTA bZ Compact SUV Conceptのデザインの特徴は、BEVらしいクリーンかつ躍動感のあるエクステリアと、地球環境に与えるインパクトの少ないサステナブルな素材を積極的に採用したインテリアにありそうだ。
エクステリア・シルエットは、4つのホイールを極力ボディ四隅に配置することで、静止状態でも、あたかも動いているかのように感じさせるアグレッシブな外観を目指した。また、ショートオーバーハングと流麗なシルエット、絞り込まれたキャビンデザインにより、空力性能に優れた機動的かつ先進的な外観を実現した。
そしてインテリアには、植物由来のリサイクル素材を使用したシートなど、環境に配慮した要素とデザインが盛り込まれている。また、車内に搭載されたパーソナルエージェントが、音声と照明でクルマとドライバーや同乗者をつなぎ、より快適で充実した車内体験を提供する。
トヨタは、カーボンニュートラルをはじめとした社会課題の解決、さらにその先の新たな価値提供を目指す意志を「Beyond Zero」という言葉に込め、TOYOTA bZシリーズを展開するとして、このコンセプトモデルを公開した。
TOYOTAは今年、グローバルBEVの「bZ4X」を投入し、10月には、中国のEVニーズに応えて現地で開発したセダンタイプのBEV「TOYOTA bZ3」を発表した。今回発表したTOYOTA bZ Compact SUV Conceptは、bZ4Xに比べコンパクトかつ軽量なエントリーSUVとして、より幅広いユーザー層を想定。2023年に発表予定だ。（編集担当：吉田恒）
