太陽光で九州新幹線を動かす JR九州初、運転用電力に再エネ導入

2026年08月20日 17:18

九州電力

物流施設の屋根で発電した太陽光由来の電気を、九州電力を通じて九州新幹線の運転用電力の一部に供給する仕組み。(5社の発表資料を基に作成)

今回のニュースのポイント

JR九州、九州電力、エンバイオ・ホールディングス、芙蓉総合リース、シーアールイー(CRE)の5社は20日、オフサイトPPAを活用し、太陽光発電による再生可能エネルギー由来の電気を九州新幹線鹿児島ルートの運転用電力の一部として供給すると発表しました。JR九州が列車の運転用電力にオフサイトPPAを導入するのは初めて。2027年8月から順次供給を開始し、年間約980万kWhを発電、年間約4600トンのCO2削減を見込みます。

本文

 JR九州、九州電力、エンバイオ・ホールディングス、芙蓉総合リース、シーアールイー(CRE)の5社は20日、オフサイトPPAを活用し、太陽光発電による再生可能エネルギー由来の電気を九州新幹線鹿児島ルートの運転用電力の一部として供給すると発表しました。駅舎や事務所で使用する電力ではなく、実際に列車を走らせるための電力の一部に使用するもので、JR九州が列車の運転用電力にオフサイトPPAを導入するのは初めてとなります。2027年8月から順次供給を開始し、太陽光で発電した電気が、九州新幹線を走らせる電力の一部として活用されることになります。

 今回の取り組みで特徴的なのは、太陽光パネルの設置場所です。新幹線の沿線や自社施設ではなく、不動産会社CREが開発・運営する物流施設の屋根上を利用します。エンバイオ・ホールディングスと芙蓉総合リースが共同出資して発電事業者を設立し、屋根上に設置した設備で発電を実施。その電気を九州電力を通じてJR九州へ届けます。使われる手法はオフサイトPPAと呼ばれるモデルで、電気の需要家が自らの敷地から離れた場所で発電された電気を、送配電網および小売電気事業者を介して受け取る仕組みです。物流施設の屋根という既存スペースで発電された太陽光由来の電気を、電力網を経由して九州新幹線の運転用電力として活用します。

 発電設備は福岡県と佐賀県に設置され、発電所出力は約8,000kWdcを見込みます。年間発電量は約980万kWhを予定しており、これによるCO2排出量の削減効果は年間約4,600トンとしています。JR九州をはじめとする5社は、今回の取り組みを通じてCO2排出量ゼロの実現に向けた施策を推進し、持続可能な社会の形成に貢献するとしています。

 今回の取り組みでは、物流施設の屋根という既存スペースを発電場所として活用し、そこで発電した再エネ電気を九州電力を通じて九州新幹線へ供給します。JR九州は2027年8月より運転用電力の一部へ再エネ電気を取り入れ、CO2排出量ゼロの実現に向けた取り組みを進めます。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)