Synspectiveは、小型SAR衛星「StriX」シリーズ2機について三菱重工業と打ち上げサービス契約を締結。2027年に日本の基幹ロケット「H3」でJAXA種子島宇宙センターから打ち上げ、中傾斜軌道へ投入する予定としている。(画像提供:Synspective)
今回のニュースのポイント
小型SAR(合成開口レーダー)衛星を開発・運用するSynspectiveは9月18日、三菱重工業との間で「StriX(ストリクス)」シリーズ2機の打ち上げサービス契約を締結したと発表しました。使用するロケットは日本の基幹ロケット「H3」で、2027年にJAXA種子島宇宙センターから中傾斜軌道へ打ち上げる予定です。本プロジェクトはJAXAが運用する宇宙戦略基金(SSF)の採択事業として進められます。
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小型SAR衛星の開発からデータ解析サービスの提供までを手掛けるSynspectiveは9月18日、自社の小型SAR衛星「StriX」シリーズ2機の打ち上げに関して、三菱重工業と打ち上げサービス契約を締結したと発表しました。
発表によると、今回決定した案件の骨格は以下の通りです。対象となる搭載衛星はStriXシリーズ2機で、打ち上げには日本の基幹ロケット「H3」を使用します。打ち上げ時期は2027年を予定しており、発射場はJAXA種子島宇宙センター、投入先は「中傾斜軌道」となっています。Synspectiveは小型SAR衛星「StriX」シリーズによる衛星コンステレーションの構築を進めており、今回の2機の打ち上げについても、その構築に向けた展開を加速させるものと説明しています。
ここで用いられる「SAR(合成開口レーダー)」は、地表を観測する技術の一つです。電波を利用して地表を観測するため、光学衛星と比べて雲や昼夜の影響を受けにくく、夜間でも観測できる特徴があります。この特性により、大規模災害時の状況把握やインフラ設備の変動監視といった分野で活用が進んでいます。
今回の発表で特徴的なのが「中傾斜軌道」への投入計画です。Synspectiveは、アジア太平洋地域を含む世界の主要経済圏や災害多発地帯を高頻度で観測するための「戦略的選択」と説明しています。衛星は打ち上げること自体が目的ではなく、どの地域をどの程度の頻度で観測するかという運用目的に応じて投入軌道が選ばれます。
また、衛星コンステレーション事業の拡大には、衛星自体の製造能力だけでなく、継続的かつ安定した「宇宙への輸送手段(アクセス機能)」の確保が不可欠となります。同社は今回、国内の基幹ロケットであるH3を選択した理由について、宇宙アクセスにおける自律性を高める意図を含めて説明しています。
Synspectiveによると、本プロジェクトはJAXAが運用する宇宙戦略基金(SSF)の採択事業として進められます。なお、今回の発表では、具体的な契約金額や打ち上げサービス価格、基金からの支援額などは明らかにされていません。
今回の契約では、Synspectiveが開発・運用する小型SAR衛星2機を、三菱重工業との打ち上げサービス契約に基づき、H3でJAXA種子島宇宙センターから打ち上げる計画です。
事業のステータスとしては、今回の発表はあくまで「契約の締結」と「2027年打ち上げ計画」の決定であり、実際の衛星完成や軌道投入、コンステレーションの完成を示したものではありません。今後は2027年に予定するH3での打ち上げと、中傾斜軌道への投入が計画通り進むかが確認点となります。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













