未だ日本デビューを果たしていない、あの新型メルセデスCクラスにエステート・モデルが追加

2014年05月23日 08:06

Das neue C-Klasse T-Modell

新型Cクラス・エステートのボディサイズは、先代に対して、96mm長く、40mm広い。ホイールベースは80mmも延長されている。これは、後席居住空間の拡大に貢献している

 独・シュトゥットガルト発。メルセデス・ベンツは新型Cクラス・エステート(ステーションワゴン)を発表した。新型のCクラス・セダンは、今年1月の米・デトロイトモーターショーでワールドプレミアされたばかり。今回、新型Cクラスのバリエーションとして、エステート(ステーションワゴン)が発表された。欧州発売は本年9月とされている。

 これまで、日本ではステーションワゴンという正式名称で販売してきたが、新型で「エステート」を名乗るかどうかは不明だ。

 新型Cエステートのボディサイズは、全長×全幅4702×1810mm、ホイールベース2840mm。先代に対して、96mm長く、40mm広い。ホイールベースは80mmも延長されている。これは、後席居住空間の拡大に貢献しているのは言うまでもない。この恩恵で後席乗員の膝元は45mm以上拡大しているという。

 ボディ前半のフロント部はセダンと共通デザインだ。フロントグリルは2種類用意し、伝統のメッシュグリルのエクスクルーシブライン、グリル中央に大きなスリーポインテッドスターを配するアバンギャルドラインとなる。が、Bピラー以降は、エステート専用設計となる。セダン同様にボディモノコックにアルミを積極的に採用(49%)した結果、車両重量は先代比で65kgの軽量化を図った。

 ボディ大型化のおかげで、ラゲッジ容量は先代比5リッター増の490リッターとなり、後席をフォールディングすれば、先代に比べて10リッター大きな1510リッターに拡大。後席は従来の6:4の2分割式から、4:2:4の3分割方式に改められ、多彩なシートアレンジが可能になった。これによって、「4人乗車でリアシートの中央2割だけをフォールディングして4人分のスキーを積載して出かける」といった使い方も可能となる。

 欧州仕様車には、当初ガソリンエンジンが計4種類を設定。4気筒は3ユニット、6気筒は1ユニットで、全て直噴エンジン仕様となる。最大出力は156hpから333hpまでと幅広い。その後、4気筒のディーゼルエンジンと小型電気モーターを組み合わせたハイブリッド車のリリースも予定している。デビュー時には間に合わないが、4気筒ガソリンエンジンにプラグインハイブリッドを組み合わせたモデルのリリースもあるという。

 新しいCクラス・エステートでは、セダン同様にドライバーは「コンフォート」「エコ」「スポーツ」に加えて「スポーツ+」のボタンを押すだけで好みの走行プログラムを選択できる。また、追加項目としてドライバーのレベルに応じて、個人的にサスペンションの能力を好みに応じてプログラムすることができるという。

 新型Cクラスのバリエーションは今後も増殖するはずで、セダン&ワゴンのAMG仕様、クーペ、カブリオレなど楽しみは尽きない。

 日本に於ける新型メルセデス・ベンツCクラスの発表は、8月下旬を予定しているとされ、日本ではセダン&エステートの同時発表があるかもしれない。(編集担当:吉田恒)