【今週の振返り】火曜日から3日続伸して251円も上昇した週

2014年06月21日 20:33

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ウクライナもイラクもアルゼンチンも、ちょっと前なら大騒ぎしていたはずがNY発のユーフォリアに塗り込められていく

 17日のNYダウは27ドル高で3日続伸。NASDAQは16ポイント上昇。NY原油先物は続落、NY金先物は下落で少し落ち着く。5月の消費者物価指数(CPI)は4月から0.4%アップで1年3カ月ぶりの上昇幅。住宅着工件数は市場予想を下回り、強弱材料入り交じる小幅高。FOMC結果発表前の様子見ムードに支配された。金融株は堅調だがエネルギー関連は軟調。18日朝方の為替レートはドル円が102円台前半、ユーロ円が138円台前半で、前日夕方よりも円安が進んでいた。

 日経平均は33.92円高の15009.89円と大台回復で始まる。TOPIXは1240台に乗せる。大台割れしてもわずかな時間ですぐに15040円近辺まで棒上げ。その後の午前9時台は徐々に水準を切り下げ、15010円付近まで下げる。10時台は少し戻しておおむね14020~14040円のボックス内で変動する。FOMC結果待ちで上にも下にも動けないようで、10時50分から14040円台に上がってもさらに動かなくなり、前引は15039円だった。

 後場は円安が進み、TOPIXにも日経225にも先物買いが入り一段高の14080円台で始まる。上下動しながら午後1時台は徐々に上昇して15100円を突破し、1時52分に15131円まで上昇する。その後も15100円台はキープ。終盤上昇して2時52分に12139円まで上がるが、大引けにかけて下押しされて終値は139.83円高の15115.80円。騰落が9日から上昇、下落を繰り返し、順番なら「下落の日」だが逆らって3ケタ上昇で終えた。日中値幅は後場144円に拡大。TOPIXは一時1250にタッチして+10.95の1249.15だった。売買高は18億株、売買代金は1兆7971億円で、まだまだ薄商い。

 プラス上位業種は証券、精密機器、銀行、その他製品、電気機器、倉庫など。プラス下位業種は保険、金属製品、鉱業など。マイナス業種は海運、ゴム製品、食料品だった。

 18日のNYダウは98ドル高で4日続伸。S&P500は史上最高値更新。NASDAQは25ポイント高でITバブル崩壊前の2000年4月以来14年ぶりの高値になった。注目のFOMCの結果は予想通り100億ドルの量的緩和縮小継続。今回はFRBの経済予測も発表され、政策金利の長期見通しを従来の4%から3.75%に下方修正し、今年のGDP見通しも下方修正されたが株式市場は好反応。19日朝方の為替レートはドル円が102円近辺、ユーロ円が138円台半ばで、前日夕方に比べドルは安く、ユーロは高くなっていた。

 日経平均は24.55円高の15140.35円と小高く始まる。TOPIXは1250台でスタート。当初停滞して午前9時17分に15138円の安値をつけるが、そこからぐんぐん上昇し9時台のうちに15200円を突破して15300円にもタッチ。TOPIXも1260台に乗せる。10時台には15300円台前半で安定。アジア株も揃って上昇し、11時20分をすぎると15350円も突破して前引値は15360円だった。為替は大きく動かず、売買代金が前場のうちに1兆円を突破するなど先物買いとともに実需中心の主力銘柄への買いも大量に入った。FOMCという大きなイベントを通過したことで、様子見にも区切りがついたかのようだった。

 ほぼ前引水準で後場の取引が始まる。午後1時ジャストに15375円まで上昇し、その後は15350円を軸にプラスマイナス20円の幅で小動きしながら推移する。それでも2時20分頃から下落が始まり15300円を一時割り込むが、そこから大引けにかけて切れ目のない上昇が続いて、終値は245.36円高の15361.16円で3日続伸した。大幅高で日中値幅は237円。TOPIXは+19.89の1269.04。売買高は27億株で13日のメジャーSQ日よりも多い。売買代金は2兆4853億円で、これもSQ日を除けば最近見ないような大商いだった。

 プラスのセクター上位はその他金融、鉱業、ガラス・土石、鉄鋼、不動産、証券など。下位は精密機器、その他製品、倉庫、サービス、空運など。マイナスは水産・農林だった。

 19日のNYダウは14ドル高で5日続伸。S&P500は史上最高値更新。NASDAQ総合指数は3ポイント下落した。新規失業保険申請件数が低下してもCB景気先行指数は市場予想を下回るなど経済指標はまだら模様。マイナスに大きく振れる時間帯もあったが終盤上昇し小幅高で終えた。20日朝方の為替レートはドル円が102円近辺、ユーロ円が138円台後半で、対ドルは円高、対ユーロは円安。