民主党の海江田万里代表は4日の記者会見で、衆院厚生労働委員会で審議入り直前に与党・公明党から政府提出の労働者派遣法改正案に対する修正案提出の申し出があり、その後、申し出はなかったことにしてほしいとの申し出が行われるなど、4日夕での委員会理事懇談会でも自公間で意見がまとまっていないことに「直ちに委員会の審議に入るわけにはいかない」とした。
海江田代表は「労働者派遣法改正案の問題は、労働者だけでなく日本の国の方向性にとっても大変危うい法案であり、私たちはしっかり議論をしたいと思っている」と慎重に時間をかけ論議すべきとの考えを示した。
川端達夫国対委員長も記者会見で「審議が始まる前に与党から修正案が提示されるという前代未聞の出来事が起こった。公明党は(修正案を)撤回する意向とのことだが、『政府案は欠陥法案だ』とするものである以上、何事もなかったかのように審議をするというわけにはいかない」としたうえで、「われわれはこの法案の廃案を目指すだけ」と党として政府案の廃案を目指す姿勢を改めて強調した。(編集担当:森高龍二)