大規模な空爆をともに行う等々のことはない

2015年05月21日 08:59

 民主党の岡田克也代表は20日の党首討論で安倍晋三総理に集団的自衛権の行使に関して質した。この中で、新3要件に該当すれば、自衛隊は相手国の領土・領海・領空で武力行使することになるが、その点での制限はあるのかを質した。

 安倍総理は「新3要件に当てはまらなければ武力行使しないということは明白」としたうえで「外国に上陸していって戦闘行為を行うことを目的に武力行使を行うことはないし、大規模な空爆をともに行う等々のことはない」と答弁。

 岡田代表は安倍総理が武力行使について相手国の領土・領海・領空には及ばないと答えたことに、わが国の存立が脅かされているとして武力行使するのに、米軍と相手国との戦いが相手国の領土・領海・領空で行われているとき、相手国の領土・領空・領海まで行かなければ集団的自衛権は行使できない。そうした場合も当然あるというのが政府案の本来の解釈だと思うとして「もし総理の答弁通りなら法案を修正してほしい。他国の領土・領海・領空ではやらないとはっきりと法律に書くべきだ」などと迫った。(編集担当:森高龍二)