政府最大の目下の責務 年金情報流出の不安払拭

2015年06月04日 09:19

民主党の枝野幸男幹事長は3日の記者会見で「漏れた年金情報の不安を払拭することが目下の政府の最大責務」と語った。基礎年金番号・氏名・誕生日・住所の4情報が漏れた5万2000件を含む125万件の個人情報が流出していた。

 さらに、この日の衆院厚生労働委員会で民主党の大西健介議員からハードディスクには機密の情報があるのか、それが漏れていないのかとの問いに、日本年金機構の水島藤一郎理事長は「残念ながら指摘の通り、さらに流出が拡大する懸念がある。それは警察に届けているログを解析した結果わかる」と答え、流出が拡大する可能性を否定しなかった。

 枝野幹事長は「わが党の調査対策本部からは、日本年金機構のセキュリティチェックについて強い不安を感じるという報告が来ている。国民からは16万件近い問い合わせが年金機構側に対してあったという報道もある。年金制度に対する国民の関心は強く、この不安を一刻も早く払拭することが目下の政府の最大の責務。民主党としても全力で取り組む」と語った。(編集担当:森高龍二)