相続に関するトラブルは、多くの場合親族ともめることになるため、ひとたび発生すれば大きな禍根を残すことにもなりかねない。誰もが避けたい相続トラブルであるが、実際に経験した人で「相続トラブルで揉めた関係を修復するのは絶対無理である」と回答した人は68%に上ることがわかった。
深刻な相続トラブルを経験した人について行ったアンケート調査の結果、相続トラブルの内容として「遺言書がなかったため、自宅を誰が引き継ぐかで揉めた」と回答した人が最も多く41%という結果となった。ついで、「生前、親の面倒を見ていた兄弟の取り分で揉めた」と回答した人が21%、「相続手続きが煩雑で多忙の中大変だった」と回答した人が12%、「親の借金をどうするかで揉めた」と回答した人が11%、「疎遠になっていた親族と連絡が取れず手続きが難航した」と回答した人が9%、「相続した不動産の名義変更をしなかったため、揉めた」と回答した人が6%という結果となった。
遺言書がないために相続トラブルを経験した人に行ったアンケート調査によれば、「相続トラブルで揉めたが出来れば修復したいと思っている」と回答した人はわずか32%に留まり、「相続トラブルで揉めた関係を修復するのは絶対無理である」と回答した人が68%に上る結果となった。
骨肉の争いとは、その名の通り血肉を分けた親族間で繰り広げられる争いのことを言う。相続問題を巡り、ひとたび親子間・兄弟間にひとたび亀裂が入ると泥沼状態になることも少なくない。心当たりのある人は事前の準備をしたほうがいいかもしれない。また、今回の調査では「親の借金をどうするかで揉めた」という回答があったように、マイナスの遺産もまた親族間に大きなダメージをもたらすことも忘れてはならない。(編集担当:堺不二子)