世界の3割がデジタル製品の購入時に外観やスタイルを重視

2015年09月09日 07:36

 今や時代はデジタルの時代である。仕事やプライベート、日常生活など様々な場面で、私たちが必要とする品物や製品がデジタル化している。そのデジタル製品を購入するポイントは、性能ではなく外観やスタイルにあるという。

 GfKは22カ国2万6,000人のインターネットユーザーに対し、デジタル製品の外観やスタイルが製品を購入するにあたりどの程度重要であるかを調査し、その結果を発表した。それによると、世界的にみると、3割の人がデジタル製品の購入時に外観やスタイルを重視しているという。
  
 この調査では、デジタル製品の外観やスタイルが、製品を比較、検討し購入を決定する際に重要であるか尋ねたところ、グローバル(22カ国全体)では33%の人が「重要である」と考え、「重要でない」と考える人は9%にとどまることが明らかになった。

 この傾向は男女間では違いがみられなかったものの、年代間では顕著な差がみられたという。製品の外観やスタイルを重視する傾向が最も強いのは20歳代で、37%が「重要である」とした。一方60歳代以上では「重要である」は20%にとどまり、「重要でない」が23%を占めた。

 また、調査ではデジタル製品の見た目に対する重要度が国によって大きく異なることも示された。デジタル製品を選択・購入するにあたり、外観やスタイルを重視する人が多い上位3カ国はトルコ、メキシコ、ブラジルで、トップのトルコでは半数近くの49%が「重要である」と回答した。

 一方、デジタル製品の外観やスタイルを重視しない人が多かった国はスウェーデン、ベルギー、ドイツで、特にスウェーデン、ベルギーでは「重要でない」が「重要である」を上回った。

 日本の状況を見ると、デジタル製品の外観やスタイルが「重要である」と回答した人は16%、「重要でない」は5%となった。また、女性の方が男性よりデジタル製品の外観やスタイルを重視する人が多いことが明らかになった。GfKでは、日本人にとってデジタル製品の外観やスタイルは、どの製品を購入するか決めるにあたり、重要ではあるものの、それ以外の要素も選択に大きく影響している可能性が高いことが伺えたとしている。(編集担当:慶尾六郎)