日経平均始値は178円安の16504円。高値は9時21分の16515円。安値は10時36分の16385円。終値は218円安の16465円。3月期決算銘柄の中間期「配当権利落ち日」の日経平均は日足一目均衡表の雲の中に落ち、16500円台で始まるが先物にさや寄せしてすぐそれを割り込む。それでも序盤は16500円台にタッチする時間帯があり底堅い。10時台はドル円が100円台後半へ円安進行するが、日経平均は逆に16400円割れまで凹む。11時台は少し持ち直し、前引けは16426円で200円を超えるマイナス。日銀のETF買いの条件は十分に満たした。
後場は16400円台をかろうじて保ち再開。16400円が防衛線になり、日銀のETF買いのサポートが効いたのか1時台、2時台と徐々に刻むように水準を上げるが、ドイツ銀行の信用不安が尾を引いて金融関連セクターが足を引っ張る。長期金利が低下し日銀緩和を帳消しに。江戸の仇をフランクフルトで討たれる? 為替のドル円は100円台後半で動かない。終盤は16400円台後半に上がり、後場高値引けで終了。終値に配当権利落ち分110~120円を足すと実質上は100円安程度でも、雲の中からは出られなかった。
前日は初値がつかなかった東証マザーズの新規IPOの2銘柄に前場、初値がついた。チェンジ<3962>は公開価格1200円の2.49倍の2999円。シルバーエッグ・テクノロジー<3961>は公開価格900円の4.02倍の2622円で、ストップ高まで買われた。
日経平均終値は218.53円安の16465.40円、TOPIX終値は-18.45の1330.77。売買高は16億株、売買代金は1兆8211億円。値上がり銘柄数は556、値下がり銘柄数は1223。プラスは水産・農林、ゴム製品、食料品の3業種。マイナスは30業種で、その下位は証券、保険、銀行、その他金融の金融関連業種を筆頭に海運、輸送用機器など。上海総合指数は0.34%安だった。
29日の日経平均は大幅反発。ドイツ銀行とコメルツ銀行の合併話、ドイツ政府はやっぱり支援するという話などが伝わりヨーロッパ市場は下げ止まって反発。イエレンFRB議長の下院で議会証言で12月利上げの話が出てNYダウは一時マイナスに沈んだが、ここは地の果てアルジェリアの首都アルジェで行われていたOPECの非公式協議で、かたくなだったサウジアラビアもついに折れて「アルジェの戦い」終結。8年ぶりの増産凍結に合意したというニュースが入り原油先物価格が47ドル台まで急騰したのを受け、終盤に上昇幅を拡大して終値は110ドル高。朝方の為替レートはドル円が100円台後半、ユーロ円が113円近辺。CME先物清算値は16540円。大阪夜間取引終値は16550円。
日経平均始値は140円高の16606円。高値は2時33分の16756円。安値は9時1分の16584円。終値は228円高の16693円。取引開始前に為替のドル円が101円近辺、ユーロ円が113円台前半まで円安が進行し、日経平均は16600円台に乗せて始まる。序盤は16600円前後で底堅く推移。9時台のうちにテイクオフ、上値追いして前場は16700円に何度もタッチ。為替も間断なく円安が進み、原油先物価格の海外投資家に対する影響が大きいことを如実に示す。オイルマネーではなくても、彼らのコモディティのトレードで原油は金とともに大きなウエートを占めるので、原油価格が上がると気が大きくなり、東京市場でドルもユーロも日本株も気前よく買ってくれる。東京市場にそんな恩恵をもたらしたのはサウジアラビア。その後は円安進行が止まっても16700円前後の小動きが続き、前引けは16699円。233円高なので週初から3日続いた日銀買いの出番はなくなった。
後場は、まるで前場10時台以降のコピーのように16700円前後の小動きが続く。日足一目均衡表の「雲」は始値から完全に抜けたが、16727円の25日移動平均線がレジスタンスラインの闘士になり「奴らを通すな!」と頑強な抵抗をみせる。2時台になってようやくそれを突破し、16750円も一時超えて300円高に迫る。為替は101円台後半で、朝方と比べ1円を超える円安。しかし終盤になると風船がしぼむように下落し25日線も16700円も割り込んだ。それでもTOPIXより日経平均のほうが上昇率が大きく、「アルジェ合意」で海外投資家が戻ったことを印象づけた。
新規IPOが1件。大阪府吹田市が本社で、「飲食店.COM」を中心に飲食店の出店、開業、運営者と、飲食関連の各事業者をつなぐメディアプラットフォームを運営するシンクロ・フード<3963>が東証マザーズに新規上場。公開価格2100円より41.4%高い2970円の初値がついた。
日経平均終値は228.31円高の16693.71円、TOPIX終値は+12.48の1343.25。売買高は17億株、売買代金は1兆8789億円。値上がり銘柄数は1370、値下がり銘柄数は521。プラスは28業種で、その上位は鉱業、鉄鋼、石油・石炭、非鉄金属、証券、その他金融など。マイナスは空運、水産・農林、陸運、医薬品、保険の5業種。上海総合指数は0.35%高。
30日の日経平均は大幅反落。NYダウは195ドル安で3日ぶりの反落。4~6月期の実質GDP確定値は市場予想を上回ったが、ドイツ銀行の信用不安が再燃しウェルズ・ファーゴの不祥事も加わって金融セクターが軒並み安で、OPECのアルジェ合意の効力は1日限り有効。原油先物価格は一時48ドル台だったが終値は47ドル台。朝方の為替レートはドル円が101円台前半、ユーロ円が113円台半ば。CME先物清算値は16525円。大阪夜間取引終値は16530円。
日経平均始値は219円安の16474円。高値は0時54分の16497円。安値は9時45分の16407円。終値は243円高の16449円。取引開始前に政府発表の8月の経済指標がまとめて発表された。消費者物価指数(CPI)は、8月の全国は-0.5%で市場予測と同じ。9月の東京都区部は-0.5%。8月の完全失業率は3.1%で7月から0.1ポイント悪化し、市場予測の3.0%より悪かった。有効求人倍率は1.37倍で横ばい。新規求人倍率は上昇した。家計調査の二人以上世帯の実質消費支出は-4.6%で、市場予測の-2.2%より悪かった。鉱工業生産指数速報値は前月比で+1.5%で市場予測の+0.5%より良く、9月予測は+2.2%。黒田日銀総裁は29日の全国証券大会で、インフレ率2%は「きわめて強いコミットメント(約束)」だと強調したが、全国CPIが6ヵ月連続マイナスでは目標達成の道遠し。