稲田朋美防衛大臣は14日の記者会見で12日朝に北朝鮮が日本海に向けて発射した弾道ミサイルは「固体燃料を使用した新型の地上発射型弾道ミサイルである可能性がある」と語った。
稲田大臣は根拠について「北朝鮮の労働新聞が13日付けで公表した画像から判断すると、固体燃料エンジンの特徴である放射状の噴煙が見て取れ、発射管から空中にミサイルを射出した後に点火する『コールド・ローンチシステム』の運用に成功している可能性がある」とした。
また「北朝鮮が開発中の潜水艦発射弾道ミサイルSLBMと共通しており、今回は発射台付き車両TELに搭載された画像が公表されるなど、陸上から発射されたとみられるほか、その飛翔距離などを踏まえて」判断できるとした。
稲田防衛大臣は「固体燃料ミサイルは固体状の推進薬が前もって充填されていて、液体をその都度入れる方式に比べ、即時発射が可能で、発射の兆候が事前に察知されにくく、保管や取扱いも比較的容易であることから軍事的に優れているというふうに承知している」とし「日本にとっても軍事的には脅威」と述べた。(編集担当:森高龍二)