IR事業への参入を目指した中国企業から現金などを受け取ったとして収賄罪に問われていた元自民党衆院議員=離党届日に逮捕された=秋元司被告(49)に、東京地裁は7日、懲役4年、追徴金約760万円の実刑判決を言い渡した。現職国会議員への実刑判決となった。
秋元議員は無罪を主張していた。一方で、保釈中に公判でウソの証言をするよう贈賄側に働きかけた疑いでも再逮捕された。秋元議員は判決を不服として控訴の構え。
秋元議員は安倍内閣でカジノを含む統合型リゾート(IR)担当内閣府副大臣を務めたほか、復興副大臣、環境副大臣などを歴任した。
立憲民主党の枝野幸男代表は7日、秋元衆院議員への実刑判決を受け「議員辞職は当然」と辞職を求めた。
日本共産党の小池晃書記局長もツイッターで「収賄に加えて証人買収、議員辞職が当然」と発信。「政府も自民党も『コメントは差し控える』というのは無責任。かつて所属していた自民党の責任で辞職させるべき。汚辱にまみれたカジノ誘致政策は全面撤回を」と強く自民党の姿勢にも問題を投げた。(編集担当:森高龍二)