菅義偉官房長官は21日のNHK番組で衆議院議員選挙の一票の格差是正のための小選挙区0増5減の区割り改正法案について「手続き法のようなものなのに、なぜ反対するのか分からない」と野党を強くけん制した。
菅官房長官は「まず、やるべきことはやって」と0増5減の区割りを実現すること。その一方で「当然、抜本改革を私たちはやろうとしているわけだから、そこでの協議を進めていくのは当然だと思う」と語り、野党側に理解を求めた。
ただ、0増5減の区割りを実現しても一票の格差是正にならないと民主党など野党側は反発しており、消費税引き上げ問題とも絡んで自ら身を削る姿勢を示すための定数削減や民意をより反映できる選挙制度そのものの抜本改革を実現するため、期限も設定して本格的に取り組まなければ0増5減のみで自民に食い逃げされるのではないか、との不信感が野党側に強い。(編集担当:森高龍二)