集団的自衛権行使できない解釈 法的安定性ある

2013年07月04日 08:06

 公明党の山口那津男代表は3日の日本記者クラブでの9党党首討論で記者団から、自民党が集団的自衛権の行使に対する解釈変更への具体的な動きをみせた場合の党としての対応について聞かれ「集団的自衛権の行使は認めらないというのが政府が長年とってきた見解だった。かつて自民だけの政権でも、その後の歴代連立政権でも、今日まで、そうした解釈だった。それを公明党は尊重している」と基本的考えを強調した。

 そのうえで、山口代表は「(解釈を)かえるというのであれば、なぜ変えるのかということをしっかりと主張し、国民の理解を得る必要がある」と語った。

 また、これまでの政府見解について「憲法のレベルで、ある意味、法的な安定性がある。国民の受け入れ、国際社会の受け入れがあるわけなので、変えるのであれば、説得力とコンセンサスをつくることが重要」とし「新しいルールをつくりたいということであれば、しかるべき手続きも必要ではないか」と語った。

 山口代表は「どういう考えを出されるのか、我々はまだよく分からないので、よく見守りたい。また、言うべきことは申し上げていきたい」と公明党としての見解を大事にする姿勢を伺わせた。(編集担当:森高龍二)