日産のダットサン、ロシアで復活

2013年12月21日 13:36

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日産自動車>が来年の4月頃に、ロシアにて「ダットサン」ブランドの復活バージョンを発表することが分かった

 日産自動車<7201>が来年の4月頃に、ロシアにて「ダットサン」ブランドの復活バージョンを発表することが分かった。復活バージョンの「ダットサン」の販売価格は40万ルーブル(1万2100ドル)を下回るとされており、そういった価格設定には、初めて自動車を購入しようとする若年層を取り込みたい狙いがあるようだ。

 1981年、日産自動車は「ダットサン」ブランドを廃止したものの、去年、その「ダットサン」ブランドをインドやインドネシア、そしてロシアや南アフリカなどの新興国の国々にて復活させるという方針が示されていた。

 ロシアでの「ダットサン」担当ディレクターであるジェローム・セゴ氏は記者会見の席で、「ロシアにて中古車市場の強力な代替となることを目標とする」とそうコメントした。そして販売見通しは明らかにしていないものの、今年のロシア中古車販売台数はおよそ600万台になるのではないかとの見方を示した。

 中間所得層の拡大、そして既存車両の老朽化など、ロシアではこれからの自動車販売を下支えする要素がそろっているものの、減速傾向にある景気を背景に、今年の新車販売台数は6%程度ダウンするのではないかと予測されている。それを裏付けるように17日、調査会社オートスタットは2014年の新車販売台数に関しても5%程度ダウンするのではないかとの予測を示している。

 しかしジェローム・セゴ氏は、「低価格車には、販売拡大の余地がある」との見通しを持っている。ロシアにおける新車市場での240万ルーブル以下の車は現在約70万台と、全体の約4分の1を占めており、これは17年までに90万台に伸びるのではないかと言われている。

 このことに関してジェローム・セゴ氏は、「日産自動車として提供出来る製品を持たない大きなセグメント」とし、「何もしないのはリスク」とも述べた。

 復活バージョンの「ダットサン」は、ルノー・日産連合が14年中頃までに経営権を手に入れる予定のアフトワズのトリアッティ工場で生産される。(編集担当:滝川幸平)