財務省が19日発表した今年2月の貿易統計・速報値(通関ベース)で輸出から輸入を差し引いた額は20ヶ月連続の赤字になった。ただ、輸出入ともに金額ベースで前年同月に比べ9%を超える高い伸びになっていた。
それによると、輸出は5兆8000億円と12ヶ月連続して前の年の月を上回り、9.8%の高い伸びをみせた。輸入も6兆6003億円と16ヶ月連続して前の年の月を上回り、9%の伸びになった。この結果、輸入から輸出を差し引いた貿易収支は8003億円の赤字となった。
輸出では鉱物性燃料が金額ベースで76,1%の大幅増、自動車やプラスチックの輸出も増加した。一方で、液化天然ガスや半導体などの電子部品、自動車の輸入が目立った。
地域別では米国への輸出が1兆636億円、輸入が5799億円と差し引き4837億円の黒字。ただ、前年同月比では黒字幅は8.3%の減と14ヶ月ぶりの減少となった。
EUに対しては輸出6095億円、輸入6469億円と373億円の赤字となり、14ヶ月連続して赤字になっていた。
中国に対しては輸出が1兆749億円、輸入1兆1808億円と1108億円の赤字で、赤字は24ヶ月連続している。(編集担当:森高龍二)