子ども貧困率削減 数値目標なく本気度見えない

2014年09月03日 07:45

 民主党の海江田万里代表は政府が閣議決定した「子どもの貧困対策大綱」から、貧困率削減の数値目標が抜け落ちているので、子供の貧困対策に力を入れていく本気度が見えてこない」と2日の記者会見で批判。臨時国会でこの問題を追及していく考えを示した。

 海江田代表は「民主党は子どもの貧困率を低くするため、その数値目標を盛り込むべきだと主張してきた」とし「特に昨年5月の野党4党(民主、みんな、生活、社民)で共同提案した『子どもの貧困対策法案』には数値目標がはっきり書きこまれていた」と実効をあげるため、数値目標が民主など野党4党の共同提案にはあったことを強調した。

 海江田代表は「子どもの貧困対策に関する基本的な指針の中に『子どもの貧困率に関する指針』が盛り込まれたことから大綱に数値目標が盛り込まれるものだと思っていた」と数値目標は当然に盛り込まれてしかるべきものと思っていたのに、逃げ道をつくられてしまっていたというような受け止めをうかがわせた。(編集担当:森高龍二)