国の重要政策の一つである「地方創生」の施策として、人口減少や高齢化などの進行が著しい地方において、都市住民など地域外の人材を、地域社会の新たな担い手として受け入れ、地域力の維持・強化を図る “地域おこし協力隊”の活動がある。2016 年までにその“地域おこし協力隊”への参加者を3,000名にするという目標も掲げられている。
しかし、一方で、「地域おこし協力隊として赴任したもののイメージと違った。」「受け入れ側の需要とは違っていた」など“地域おこし協力隊員”と受け入れ地域との間のミスマッチも発生しているのが現状だ。
このような背景を受け、地方創生を実体験で学べるユニークな企画が登場した。エイチ・アイ・エス<9603>(H.I.S.)エコ・スタディツアーデスクは、一般社団法人 MITと共同企画し、「漁業や民泊を通して離島での暮らしを満喫&課題先進地域に学ぶ地域おこし協力隊最前線!国境の離島 対馬で地方創生を学ぶ3日間」の発売を開始した。
H.I.S.では、“地域おこし協力隊”について予備軍育成を促すとともに、“地域おこし協力隊員”と受け入れ地域との間のミスマッチ是正に繋がればという思いから、“地域おこし協力隊”や、地域活性・地方創生に関心のある社会人・学生さんに向けて、長崎県対馬で活動している“地域おこし協力隊”の実態を体験するコースを企画した。
対馬は韓国との国境にあり、長崎県に属する離島である。少子高齢化が進み、耕作放棄地・空家の拡大、限界集落も多い対馬は、課題先進地域として10年先の日本を映しだしていると言われている。一方で、“地域おこし協力隊”を活用した地域活性化の先進地域として“地域おこし協力隊”の活動が注目されている。
この対馬では、都市出身の意欲と専門性あふれる人材を積極的に受け入れ、「島おこしの新たな担い手」して、市長が最長3年の任期で委嘱をしているという。また、対馬での地域おこし協力隊をきっかけに元隊員が移住し、地域課題の解決を行うソーシャルビジネスベンチャーを起業。その取り組みに賛同し、移住する若者が増えることで地域活性化につながっており、受入側の自治体、地域住民の体制も充実しているとのこと。
ツアーでは、漁業、農業体験や民泊(ホームステイ)などの島暮らし、現在活動中の地域おこし協力隊員・協力隊員を経て対馬に移住し起業をした方を訪問し交流時間を設けることで、隊員としての実際の活動内容や、移住した後の生活の話を伺う。また、地域おこし協力隊事業を支える対馬市行政担当から地域づくりを担う人材の育成や持続可能な産業づくりで地域の未来を作りだす秘訣を聞くことができます。対馬の人々や自然の魅力に触れ、参加者全員がそれぞれの想いで現実と向き合いながら最終日はグループワークも行う予定である。
2015年9月20日出発、航空会社はスカイマーク、日本航空、全日空、スターフライヤーのいずれかとなる。利用予定宿泊先:民宿(男女別3~5 名1室)で、旅行代金は12万9,000 円である。(編集担当:慶尾六郎)