「唯一の戦争被爆国として非核三原則堅持」総理

2016年08月06日 12:17

 安倍晋三総理は広島市で6日催された平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)であいさつし「71年前に広島及び長崎で起こった悲惨な経験を二度と繰り返させてはならない」とするとともに「そのための努力を絶え間なく積み重ねていくことは、今を生きる私たちの責任であり、唯一の戦争被爆国として、非核三原則を堅持しつつ、核兵器不拡散条約(NPT)体制の維持及び強化の重要性を訴えていく」と誓った。

 安倍総理は「核兵器国と非核兵器国の双方に協力を求め、また、世界の指導者や若者に被爆の悲惨な実態に触れてもらうことにより、「核兵器のない世界」に向け、努力を積み重ねてまいります。私は、新たな一歩を踏みだす年に、この地広島において、世界恒久平和の実現に向けて力を尽くすことを改めてお誓い申し上げます」と述べた。

 安倍総理は「被爆者の方々に対し原子爆弾被爆者に対する援護に関する法律に基づき、保健、医療、福祉にわたる総合的な援護施策の充実を行ってきた」としたうえで「高齢化が進む被爆者の方々の実情を今後もしっかりと踏まえながら援護施策を着実に推進していく」とするとともに「原爆症認定には1日も早く結果をお知らせできるよう、できる限り迅速な審査に努めていく」と語った。(編集担当:森高龍二)