米国のマクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)と韓国青瓦台(大統領府)の金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長(閣僚級)が30日、電話会談し、北朝鮮対策で設置を急いでいる在韓米軍のTHAAD(高高度ミサイル防衛・迎撃システム)配備費用について「韓国政府が敷地やインフラ施設などを提供し、THAAD装備と運営・維持費用は米国が負担する」とした昨年7月の両国実務団の約定を確認したという。
韓国・聯合ニュースが伝えた。約定確認の背景にはトランプ米大統領が27日(現地時間)のロイター通信インタビューで「韓国がTHAAD費用を支払うことが適切と韓国側に伝えた」と述べ、韓国に10億ドル(約1100億円)を負担させる考えを示していたため。
聯合ニュースは「マクマスター氏はトランプ大統領の発言は同盟国の費用負担に対する米世論を念頭に置いた『一般的な流れ』から行われたものと説明した」としている。
そのうえで「マクマスター氏は、トランプ大統領が『韓米同盟は最も強力な血盟で、アジア太平洋地域で米国の最優先順位であり、米国は韓国と100%共に行く』とのメッセージを寄せたと伝えた」と報じた。THAAD費用は米国が負担することになるとしている。(編集担当:森高龍二)