ミサイル発射は国際社会への公然たる挑戦と外相

2017年05月29日 12:54

 岸田文雄外務大臣は29日の北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、記者会見し「ミサイルの詳細については防衛省で分析中」としたうえで「北朝鮮の3週連続のミサイル発射は北朝鮮の核・ミサイル問題の平和的解決に向けた国際社会の努力を踏みにじるもので、国際社会に対する公然たる挑戦であり、断じて容認できない」と厳しく非難した。

 岸田外務大臣は「先日のG7サミットでも北朝鮮は国際的な課題における最優先事項。そして重要な性質を有する新たな段階の脅威となっている。そして北朝鮮は即時かつ完全に全ての核・ミサイル計画を放棄しなければならず、G7が制裁などの措置を強化する用意があるということにおいて一致している」と強調。

 そのうえで「北朝鮮による弾道ミサイル発射は一連の国連安保理決議等に違反するものであり、北朝鮮に対して直ちに北京の大使館ルートを通じて厳重な抗議を行い、最も強い表現で非難した」とした。

 岸田外務大臣は「挑発行動を継続する以上、対話ではなく圧力をさらに強化することが必要であり、中国の役割が重要」と述べた。岸田外務大臣は「29日訪日する中国の楊潔チ(よう・けつち)国務委員と明日にもお会いし、しっかり話し合いたい」と語った。(編集担当:森高龍二)