トヨタ、早朝・宿泊保育をも導入した事業所内託児施設を4月オープン

2018年04月03日 08:13

Toyota_Nursery

トヨタが、愛知県豊田市平和町に4月オープンさせる、早朝・宿泊保育を導入した事業所内託児施設、トヨタ「ぶぅぶフォレスト」の外観と庭園風景、施設面積は3116平方メートルと大型だ

 従来からダイバーシティ推進を重要な経営戦略のひとつとして位置付け、多様な能力や価値観を持つ人材が活躍し、一人ひとりが力を最大限発揮できるような職場環境整備・風土づくりに取り組んできたトヨタ自動車グループ。

 今般、この取り組みの一環として、育児に対する従業員の不安・負担を軽減し、安心して仕事に取り組める環境を整備するため、トヨタは事業所内託児施設「ぶぅぶフォレスト」を4月2日にオープンさせると発表した。

 現在までトヨタは、社内に3つの託児施設を設置し、合わせて約140名の乳幼児を受け入れてきたが、今回オープンする「ぶぅぶフォレスト」の約320名を加えることで、定員を大幅に向上させ、4つの託児施設の合計で約460名の乳幼児受け入れが可能となる。

 加えて、工場における交替勤務者や、病院の夜勤を伴う看護師など、多様な保育を必要とする従業員の両立支援を目的とした早朝・宿泊保育を導入する。豊田市本社地域の全工場からのバスによる幼児送迎を新たに導入し、交替勤務者の送迎の負担軽減に加え、集団での幼児保育を可能とする。

 また、トヨタの事業所内託児施設の大きな特徴として、年度途中でも入所ができるため、早期復職を希望する社員、キャリア入社、海外からの帰任者など、多様な人材の活躍を支えることが出来るとしている。

 同時に、同敷地内に立地するトヨタ記念病院と連携することで、子どもの病気の際にも、安心して預けられる病児保育「トヨタ記念病院病児保育施設・ぴーぽらんど」も新設した。ここでは専門の資格を保有する保育士と看護師が子どもの体調に合わせて対応する。この病児保育は社内の利用対象者だけではなく、豊田市在住の地域住民の方も利用可能とすることで、地域と一体になり、仕事と育児の両立を支援するという。(編集担当:吉田恒)